W4-2 Diamondbacks (Season 92-65)
Scherzer(W19-7) 6.0IP 2ER 6H 2BB 10K
Melancon(SV14) 10.IP 0ER K
Turner 1/3 BB R 2SB(28,29)
Rendon 1/3 HR(19) R 3RBI

この試合の先発オーダーはこのとおり。

Turner, CF
Werth, LF
Drew, 2B
Rendon, 3B
Zimmerman, 1B
Goodwin, RF
Espinosa, SS
Lobaton, C
Scherzer, P

Bryce HarperもDaniel MurphyもWilson Ramosもいない中、現時点でのナショナルズのベストラインナップを並べたのがこの打線。案の定、序盤は全く機能せず。9月に昇格し、5試合にブルペンから登板した後、この日がメジャー初先発となったMatt Kochの前に5回まで死球によるランナー1人しか出せない始末。Harperは数日で戻ってこられる見込みとのことですが、Murphyは回復が思わしくなく不透明、Ramosはシーズン終了。先が思いやられます。

そんな打線を尻目に、先発のMax Scherzerは6回を2失点、10奪三振といつものようにしっかり投げてくれましたが、それでも6回裏に代打を送られた時点では0-2とリードを許していました。

6回裏、先頭のJose Lobatonがようやくチーム初安打を打つと、続く代打Wilmer Difoが四球を選んだところでKochが交代してくれ、ほっとしたことでしょう。さらに四球で満塁とし、Stephen Drewが犠牲フライを打ってまず1点。さらに2死2,3塁からAnthony Rendonが低めのボールを上手くすくい上げてレフトのブルペンへ放り込む逆転3ラン。苦しいチーム状況の中で4番の仕事をしてくれました。

後はブルペンがきっちり仕事をしてゲームセット。19勝目のScherzerは、次回登板が予定されるレギュラーシーズン最終戦が、20勝、さらにはメッツの3投手との争いとなっているサイヤング賞を賭けた登板となります。

MVP: Anthony Rendon

L0-1@MIA (Season 88-63)

Roark(L15-9) 7.0IP 1ER 3H 3BB 5K
Drew 2/4
両軍併せて7安打、得点はソロ本塁打による1点のみ、試合時間わずか2時間10分という超高速の投手戦を制したのは、Jose Fernandez率いるマーリンズでした。
ナショナルズの先発Tanner Roarkもよく投げたと思います。3回裏2死走者1塁から連続四球で崩れそうになりましたが、このピンチでChristian Yelichを緩いショートライナーにうち取って切りぬると、其後は見事なピッチングで7イニングをわずか86球で投げ終えました。惜しむらくは6回裏1死、カウント0-1からGiancarlo Stantonに投じた甘い速球。ライトスタンドに弾き返されてしまい、これが決勝点。
初回に2番のStephen Drewが二塁打を打った後、8回表1死までなんと21人連続でアウトと、Fernandezに完全に封じこまれていたナショナルズ打線。8回表1死から、Wilson Ramos、Brian Goodwinが連打で1,3塁の絶好のチャンスを作りましたが、Danny Espinosaがあえなく空振り三振。代打で送られたDaniel Murphyも力のないニゴロに倒れ、得点ならず。ため息です。
これで4連敗。Daniel Murphyが足を痛めて欠場し始めてからすっかり勝てなくなりました。まあ、10月に向けてしっかり直してくれることが先決ですね。
メッツが、今日もブレーブスに負けてくれたので、マジックも4まで減っていることですし。
W8-3@MIA (Season 89-63)
Scherzer(W18-7) 6.2IP 3ER 4H 2BB 8K
Zimmerman 1/4 HR(15) R 3RBI
Turner 1/5 HR(12) R RBI

メッツももたついてくれているためマジックは順調に減っているナショナルズですが、それでも4連敗中という重苦しいチーム状況でしたが、ようやく連敗をストップしました。

立役者は、ベテランの2人。6回までマーリンズ打線を圧倒し(7回裏に2本のホームランで3失点と最後は息切れしましたが)、5回には自らヒットを打って追加点につなげたMax Scherzerと、1-0で迎えた4回表に3ランを打って試合の流れを一気にナショナルズペースにしたRyan Zimmerman。

特に、Zimmermanは今季108試合目の出場にしてようやく当ブログでのゲームMVPに選ぶことができる活躍を見せてくれました。今季の打率は.220ほどに低迷し、チャンスで打てないシーンが続き、遂に打順も7番まで下がりました。長年のファンとしてはやや心寂しくもありますが、そんなZimmermanがシーズン終盤のこの時期に活躍してくれて心底嬉しかったです。

試合はこのZimmermanの3ランなどで7回表を終えて、6-0と完全なナショナルズペース。7回裏に上述の通りScherzerが3点を失いましたが、直後の8回表に2点を追加して突き放し、後は悠々の展開。

メッツがブレーブスに終盤逆転負けを喫したため、マジックは一気に2つ減って2となりました。明日は移動日のため、地区優勝は最速で23日。23日から始まるピッツバーグでの3連戦で決めてくれるでしょう。

MVP: Ryan Zimmerman

L5-6x(11) @PIT (Season 89-64)
Gio 5.0IP 3ER 5H 3BB 5K
Melancon(BS) 2.0IP 1ER 2H 1K
Petit(L3-5) 0.2IP 1ER 2H 2BB 2K
Harper 3/6 double
Ramos 2/6 HR(22) R RBI
Zimmerman 2/5 2double 2R RBI
Espinosa 1/4 HR(23) BB R 2RBI

Mark Melanconが移籍後初の古巣ピッツバーグでの登板で、移籍後初のセーブ失敗。1点リードの9回裏に登板し、2死1塁までこぎ着けながらSean Rodriguezにセンターオーバーの二塁打を打たれてしまいました。映像を見る限り、守備力の高いセンターなら捕ってゲームセットになっていたであろう打球ですが、急増のTrea Turnerでは捕れなくても仕方ないかな。そもそもあんな強い打球を打たれたことが悪い。これまで安定したピッチングを続けてきてくれていたので責める気持ちは全くありませんが、初めてのセーブ失敗が痛いところで出てしまいました。

その後、延長に入って11回裏にYusmeiro Petitが打たれてゲームセット。もっとも、これもサヨナラ打を打った打者Jacob Stallingsに対して投じたカウント1-2からの4球目と2-2からの6球目は、いずれもボールとコールされましたが、ストライクで見逃し三振だろう!というボールでした。この辺りは、捕手Wilson Ramosのフレーミングということなんでしょうか。。。

ああ、悔しい。メッツも勝ったため、マジックは2のまま変わらず。

もっとも、この試合は先発のGio Gonzalezがもうちょっとピリッとしていれば楽に勝てたはずの試合。2回表に2点を味方が先制した直後に、2死から投手にタイムリーを打たれ、さらにもう一本タイムリーを打たれて1点差。続く3回裏にあっさり同点とされる体たらく。味方がとった後の回に失点するというパターンが本当に多すぎます。Gioにもポストシーズンの先発を任せるしかないんだから、しっかりしてください。

W6-1@PIT (Season 90-64)
Ross 2.2IP 1ER 5H 1BB 4K
Lopez(W4-3) 5.1IP 0ER 3H 2BB 6K
Werth 2/4 double BB 2R RBI
Ramos 3/5
Drew 2/4 2RBI
Harper 1/4 SF 2RBI

まずこの試合。

1回表にシングル、シングル、Bryce Harperの犠飛(1点)、死球、シングル、Stephen Drewのシングル(2点)の猛攻で3点を先制。本当は、Ryan Zimmermanも死球をもらい更に1死満塁のチャンスでしたが、Danny Espinosaが最悪の1-2-3の併殺を打ってしまい、3点止まり。やや嫌な感じで終わりましたが、それで3点は3点。結果的にはこれで十分でした。

先発はDLから復帰して2試合目のJoe Ross。最速96マイルまで計測する速球を主体に、2回まではランナーを出しながらも無失点で切り抜けましたが、3回裏にJosh Bellにソロ本塁打を打たれ、更に2死後、死球、シングル、四球で満塁としたところで、球数が63球に達し、降板となりました。当初は5イニング程度を予定していましたが、これだけ球数が増えるとやむを得ません。速球はともかく、変化球(スライダー)のコントロールが甘く、ストライクボールがはっきりしているという印象。結果的には1失点でしたが、大きな不安が残る内容でした。

その3回裏2死満塁のピンチを、Sean Burnettが切り抜けた後(なお、Burnettは9月に昇格してきて以来、7試合に登板し、計4.0イニングで未だに自責点0です)、3番手で投げたReynaldo Lopezが素晴らしかった。4回表に味方が3点を追加し、4回裏のマウンドに上がった時点で6-1と大きくリードしていた余裕のなせる業か、そこから9回1死でマウンドを降りるまで実に5回1/3を無失点で終え、勝ち投手となりました。今日は速球も変化球も実に素晴らしかった。ですが、やはり大一番を安心して任せられる投手ではありません。

ともかくも、この試合に勝利し、その時点で地区優勝へのはマジック1となりまsた。

MVP: Reynaldo Lopez

試合後、選手たちはクラブハウスに戻り、メッツの試合結果を待ちます。そして、さして時をおかず、メッツの最後の打者が投ゴロに倒れフィリーズに負けたことで

ナショナルズの2年ぶり3度目のナ・リーグ東部地区優勝

が決定しました!

これで過去2度跳ね返されたNLDSの壁への挑戦権を獲得。相手はおそらくドジャーズ。相手にとって不足なし。楽しみです。

L3-7@ATL (Season 88-60)
Gio(L11-10) 4.1IP 6ER 9H 7K
Turner 3/4 2HR(10,11) 2R 2RBI SB(27)

先発のGio Gonzalezが背信のピッチング。初回、2安打1死球で1失点。また先頭から始まった3回は、4連打などで2失点。三度先頭から始まった5回にも2安打と死球で1死満塁として、タイムリーを打たれたところでノックアウトとなりました。1番から5番の上位打線と計15打席対戦し、9安打2死球と11度も出塁を許していたのでは勝負になりません。こういうピッチングをされると、ポストシーズンでの先発を任せるのが怖くなります。。。

打線では、相変わらず絶好調のTrea Turnerが先頭打者本塁打を含む2本塁打で、あっさりと2ケタ本塁打を達成。盗塁ももう1つ積み重ねています。ピークをもう少し後に持って行ってくれてもいいんだよ、と言いたくなります。

メッツが、延長戦の末になんとかツインズを振りきってサヨナラ勝ちを収めたため、マジックは6のママ。

L2-6(7)@ATL (Season 88-61)
Ross(L7-5) 3.0IP 1ER 6H 5K
Lopez 2.0IP 2ER 2H 2BB 3K
Turner 1/3 triple R
Werth 1/3 double R RBI

Joe Rossの復帰戦として注目されたこの試合。試合前に雨が降り、試合中も降り、6回表のナショナルズの攻撃中に中断。そして7回裏2死、ブレーブスの攻撃中に雨が強くなって再び中断し、そのまま降雨コールドゲームでの敗戦となりました。

そのJoe Rossですが、初回は最速96マイルまで計時し、2つの三振を含む三者凡退。2回に3本のシングルを集められて1失点しましたが、続くピンチは連続三振で脱し、3回も3連打で無死満塁のピンチを迎えましたが、ここも後続をピシっと抑えて無失点。結局3回1失点、51球。リハビリ登板と思えば上々です。

2番手のReynaldo Lopezが2点を失った後、6回にようやく反撃して2点を返し、一時は1点差まで詰め寄りましたが、その裏にMarc Rzepczynskiが(ナショナルズに来て初めて)連打を浴びて大量3失点。もうこれでダメかなという感じになりました。

メッツは今日も勝ったので、マジックは6のままです。

L3-4@MIA (Season 88-62)
Cole 4.0IP 2ER 5H 2BB 3K
Latos(L) 1.1IP 2ER 2H 1BB 1K
Espinosa 1/2 HR() R 3RBI
Zimmerman 2/4 R
Heisey 2/3 R
Ramos 2/4

先発はA.J. Cole。初回は三者凡退に抑えたものの、2回にGiancarlo Stantonに豪快にレフトスタンドに運ばれて1点。3回にも死走者なしから三塁打、四球、二塁打でもう1点。4回は無失点に抑えましたがここまでで79球を要したこともあり、5回表の攻撃で代打を送られてしまいました。これまでの数登板に比べると、球速が数マイル遅かったこともあり、ちょっと心配です。

序盤で2点を追いかける展開となったナショナルズ。4回まではDLから復帰初戦のWei Yin Chenの前にわずか1安打に抑えられてましたが、5回表にDanny Espinosaの3ランが出て一気に逆転。これで一気に行きたいところでしたが、この後はナショナルズにミスが出て勝ちきれませんでした。

中でも痛かったのは、1点リードで迎えた6回裏1死1,2塁でのセンターライナーをTrea Turnerが判断ミスして後逸してしまったこと(記録は二塁打)。目測を誤り一瞬前進した後でバックしましたが間に合いませんでした。打撃好調で、センター守備もなんとかこなしてきたTurnerですが、やはり急造外野手ではこういうミスもでます。あとは、その直後の7回表に連打と送りバントで作った1死2,3塁のチャンスでStephen Drewが三振を喫したのも痛かったですね。

ブレーブスがメッツに勝ってくれたので、マジックは5に減りました。久し振りに。。。

ポストシーズンに残っていたPotomac Nationals (A+)とHagerstown Suns (A)の2チームもあっさりと第1ラウンドで敗退し、マイナーリーグのシーズンが終了しました。My Top 10 Prospects+2の選手についての最終レポートです。

なお、Lucas GiolitoとReynaldo Lopezの2人はメジャーに帯同しているため、まだシーズンは続いています。(成績は9月12日終了時点)

Lucas Giolito, RHP 
14G(14GS) 71.0IP 72K 34BB 3.17/1.42 [AA] 
7G(7GS) 37.1IP 40K 10BB 2.17/1.10 [AAA] 
5G(4GS) 19.1IP 10K 11BB 5.59/1.76 [MLB] 

前回レポートの後AAAで好投を続け、8月28日のロッキーズ戦で三度メジャーでの先発機会を与えられましたが、やはり5回4失点で負け投手となり即座にマイナーへ降格。続く9月2日の登板で8回無失点の快投を見せ、AAAでは十分通用することを示してマイナーのシーズンを終了しました。セプテンバーコールアップとしてメジャーに帯同し、ロングリリーフとして起用されています。何かをつかんでシーズンを終えてくれることを期待したいです。

Reynaldo Lopez, RHP 
14G(14GS) 76.1IP 100K 25BB 3.18/1.23[AA] 
5G(5GS) 33.0IP 26K 10BB 3.27/0.94 [AAA] 
7G(6GS) 32.1IP 31K 16BB 5.01/1.61 [MLB] 

こちらは前回レポートの後、8月13日のブレーブス戦でメジャー初勝利、続くやはりブレーブス戦で7回11奪三振の快投で2勝目を記録し、何かをつかんだかと期待させましたが、通用したのはブレーブス打線だけ(笑)。続くオリオールズ戦、一度マイナーでの登板を挟んでのメッツ戦でいずれも4回持たずに降板してしまいました。9月以降もメジャーに帯同し、やはりロングリリーフとして起用されています。

Austin Voth, RHP 
27G(25GS) 157.0IP 133K 57BB 3.15/1.24 [AAA] 

7月の不調の後8-9月は7試合で防御率1.96と奮起しましたが、結局メジャーに声がかかることはなく、Syracuse(AAA)のローテーションを守り続けてシーズン終了。アリゾナ秋季リーグへの派遣が決まっていますので、活躍を期待しましょう。

Erick Fedde, RHP 
18G(17GS) 91.2IP 95K 19BB 2.85/1.14 [A+] 
5G(5GS) 29.1IP 28K 10BB 3.99/1.47 [AA] 

絶好調でHarrisburg(AA)に昇格し、初戦で7回1失点の勝ち投手になりましたが、続く試合で5回途中7失点と5月以来の大量失点。壁にぶつかってどうなるかなというところでしたが特に尾を引くことはなく、6回で12三振を奪う快投で最終登板を締めくくりました(防御率もギリギリで4点を切りました)。2チームで計121イニング。TJ手術明けかつフルシーズン1年目としてはこれ以上望めない結果でしょう。

Tyler Watson, LHP 
9G(9GS) 43.0IP 48K 9BB 1.88/0.91 [SS] 
3G(3GS) 15.0IP 6BB 16K 4.80/1.47 [A] 

前回レポート後にAuburn(AA)でもう1試合に登板し、シーズン防御率を2点未満まで下げた後、Hagerstown(A)に昇格。3試合に登板し、うち2試合ではいずれも5回を2失点、7奪三振と好投。最終登板で5回、被安打9、失点4とやや打ちこまれましたが、それでも高卒2年目としては十分過ぎるシーズンになりました。

なお、前回紹介したWeston Davis は11試合で2.67/0.93、McKenzie Millsは12試合で3.71/1.33の成績で、いずれもAuburn(SS)でシーズンを終了しています。

Drew Ward, 3B 
53G 203PA 3HR 24RBI 22BB 51K .219/.310/.309 0SB [AA] 
64G 268PA 11HR 32RBI 34BB 70K .278/.377/.491 0SB [A+] 

Harrisburg(AA)に昇格した後は、調子を上げることができないままにシーズン終了。参加が内定しているアリゾナ秋季リーグでの活躍を期待しています。

Andrew Stevenson, CF 
65G 280PA 2HR 16RBI 20BB 51K .246/.302/.328 12SB [AA] 
68G 300PA 1HR 18RBI 24BB 44K .304/.359/.418 27SB [A+] 

Wardと仲良しですね。こちらもAA昇格後は目立つ結果を残せずに終了。やはりアリゾナ秋季リーグへの参加が予定されています。

Victor Robles, CF 
41G 198PA 3HR 11RBI 14BB 32K .262/.354/.387 18SB [A+] 
64G 285PA 5HR 30RBI 18BB 38K .305/.405/.459 19SB [A] 

GCLでリハビリ出場した後、8月12日にPotomac(A+)に復帰。復帰後の22試合では.281/.364/.406という成績。Aでの成績に比べると見劣りしますが、まだ19歳という年齢を考えれば上出来。ますます将来が楽しみです。

Jakson Reetz, C 
88G 342PA 4HR 38RBI 38BB 79K .230/.346/.357 4SB [A] 

前回レポートから、打率、出塁率、長打率とも少しずつ改善してシーズンを終了。打撃成績はなかなかぱっとしませんが、フルシーズン捕手としてプレーしてきて疲れがたまっていたであろう8-9月に.286/.388/.429の結果を残して終えたことは評価していいと思います。そもそも高卒3年目にとってはチャンジングなリーグでしたから。プロスペクトとしての評価を下げる必要はないと思います。

Anderson Franco, 3B 
24G 88PA 1HR 9RBI 4BB 5K .277/.307/.349 1SB [Rk] 

シーズン終盤はほぼサードのレギュラーとしてプレーしましたが、打撃成績は低下。昨シーズンの同じGulf Coast Leagueでの成績(46試合でOPS.759)を大きく下回ってしまいました。故障という情報は入っていませんでしたが、出遅れたことといい、何かがあったんでしょう。残念。

Carter Kieboom, SS 
36G 155PA 4HR 25RBI 12BB 43K .244/.323/.452 1SB(2CS) [Rk] 

GCLで最後までレギュラーとしてプレーし、上記の打撃成績。前回レポート時には0本だったホームランを8月11日以降に4本記録。これにより(打率はやや落としましたが長打率が上昇し)OPSは.747から.774に上昇しました。選球眼に守備にとまだまだ課題は多いものの期待感を抱かせるプロデビューと言っていいでしょう。

Dane Dunning, RHP 
1G(1GS) 2.0IP 3K 0BB 0.00/0.00 [Rk] 
7G(7GS) 33.2IP 29K 7BB 2.14/0.98 [SS] 

前回レポートの後の3試合計19イニング(なお、うち1試合は記録上9イニングを完投したことになっていますが、雨天中断で後日続きが行われた試合の前と後の2日に渡って投げています)でわずか2失点と圧倒してシーズンを終了。申し分ないプロデビューとなりました。来季はHagerstown(A)スタートでしょう。

L3-4(10) Mets (Season 86-59)
Cole 5.0IP 3ER 9H 2BB 6K
Melancon(L) 1.0IP 1ER 2H
Ramos 2/4 2RBI
Rendon 2/4 RBI
Murphy 2/5 R

先発したA.J. Cole。今日はボールのキレがなく、際どいところに行ったボールも捉えられてしまい、ヒットを積み重ねられました。5回までで、被安打9、2四球、つまり1イニング平均2人以上のランナーを出してしまいました。決して褒められた内容ではありませんでしたが、それでも3失点。悪いなりのピッチングができて試合を作ったという見方もできます。

一方のナショナルズ打線は、2回の裏にWilson Ramosのタイムリー二塁打で1点を先制しましたが、その後はメッツ先発のNoah Syndergaardの前に7回まで10三振で、3塁さえ踏ませてもらえずゼロを並べました。

敗色濃厚で迎えた9回裏でしたが、メッツのクローザーJeurys Familiaに対し、先頭のDaniel Murphyがシングルで出塁すると、続くBryce Harperの打球をサードJose Reyesがファーストに悪送球してくれて無死2,3塁。このチャンスにAnthony Rendonが三遊間を破ってまず1点。さらにRamosの打球は高いバウンドのピッチャーゴロでしたが、これをバックホームを焦ったFamiliaが処理できず結果は内野安打で、同点としました。球場は大盛り上がり。

ただ、続く、Ryan Zimmermanは緩いファーストライナー、続くClint Robinsonの打球もセカンドへのやはり緩いライナーで一塁ランナーが飛び出してしまい併殺(もっとも、ショートバウンドかライナーでの捕球かが微妙な打球だったので、代走で出ていたWilmer Difoを責めるのはかわいそうです)でサヨナラはならず。あのチャンスでサヨナラ勝ちまでもっていけなかったことが結果的には痛かった。

10回表、Mark Melanconが投入されましたが、1死後、ルーキーのT.J. Rivera二塁手にメジャー初本塁打をプレゼントしてしまい、これが決勝点。惜しい試合を落としましたが、終盤の粘りを見せられただけでも良しとしましょう。

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