W3-1@ATL (Season 8-5)
Scherzer(W2-1) 7.0IP 0ER 2H 3BB 7K
Treinen(H1) 0.1IP 1ER 2H 2BB
Kelley(SV1) 0.2IP 0ER 1K
Harper 2/3 2double BB R
Zimmerman 2/3 double BB RBI

先発のMax Scherzerが7回無失点の素晴らしいピッチング。6回裏を投げ終えた時点で101球に達していましたが、7回表の打席に自ら入って続投した7回裏も三者凡退で抑え切る計116球の熱投でした。とはいえ、ブルペンが安定しているチームならシーズン序盤にこのような無理を強いる必要はないのに、そうはいかないのが今のナショナルズ(先日も同じことを書いたような)。ブルペンについては、後で戻ります。

そんなScherzerを打線が援護。ブレーブス先発のMike Foltynewiczに対して、5回表、先頭のMatt Wietersが二塁打で出塁すると、8番のWilmer Difoと1番のAdam Eatonのタイムリーが出て2点を先制。Scherzerが投げ終えた後の8回表には2死からRyan Zimmermanのタイムリー二塁打で追加点。3-0とリードしました。

そしてブルペンです。8回裏に起用されたSammy Solisはランナーを1人出しながら無失点。そして、9回裏のマウンドにBlake Treinenが送り出されました。3点リード、つまりセーブが付く場面としては最もプレッシャーの少ない場面での起用であり、ここしばらく不安定なピッチングが続いていたTreinenが立ち直るには絶好の機会でした。が、先頭のFreddie Freemanにシングルを打たれ(ま、Freemanは今日も2打数2安打2四球ですから、ナショナルズのユニフォームを着ている限り誰が投げても出塁は止められなかったかもしれませんが)、1死こそ取ったものの、Brandon Phillipsにもシングルを打たれるともうダメでした。続く打者にストレートの四球を与えて満塁とし、打率1割ちょっとのKurt Suzukiに押し出し四球。これまで我慢して使ってきたBaker監督も、流石に交代を告げざるを得ませんでした。試合後、Baker監督は記者に対し「今のブルペンは機能していない。何か手を打つ必要がある。」と述べており、少なくともTreinenのクローザーからの降格は間違いないものと思われます。ただ、今日代わって出てきて見事な火消しを務めたShawn Kelleyがクローザーになるとは明言していないので、もしかするとKoda Gloverという可能性もあると思われます。

ところで、この試合は主審が稀に見る無茶苦茶でした。試合を通じてストライクゾーンが安定せず両軍をイライラさせましたが(これはナショナルズの打者も苦しみましたが、Scherzerが救われた面もあった)、何と言っても最後の訳がわからない判定です。場面は、一打でれば同点の9回裏2死満塁。カウント1-2からKelleyが投じた外低めへにショートバウンドするスライダーを打者Chase D’Arnaudが空振りし、三振のはずでした。全く届かない距離のボール球でD’Anaudも三振だと思ってベンチに戻り、ナショナルズの選手たちはハイタッチを交わし、グラウンドキーパー達でさえグラウンド整備に出てきました。誰もが試合終了を確信していました。ただ1人を除き……主審のCB Bucknor。塁審を集めて協議した末の結論は、さっきのはファールだからカウント1-2からの試合再開でした(問題のシーンの動画はこちら)。ビデオ判定の対象外であり、ペナルティーを課されたくなければそのまま再開するよりありません。もう一度集中しろというのも酷な状況の中、Kelleyはもう一度同じスライダーを投げ、D’Anaudも同じような空振りをして(故意ではないと思いますが)、改めてゲームセット。なんとか勝ちましたが、もし負けていればと思うとゾッとします。勝ったにもかかわらず、ナショナルズの選手達は試合後も怒りが収まらない様子でした。主審CB Bucknor、お名前を覚えておきましょう。

ということで試合後のBaker監督のコメントは「無茶苦茶。それだけ」というものでした。

MVP: Max Scherzer

4/8 Jeremy Guthrieがメジャーへ、Michael TaylorをAAAにオプション
4/9 Jeremy GuthrieをDFA、Matt Albersがメジャーへ
4/10 Trea TurnerがDL入り、Taylorが再昇格
4/12 Stephen DrewがDL入り、Grant Greenがメジャーへ
4/19 Joe Rossがメジャー合流, Sammy SolisがDL入り

● Jeremy Guthrieがメジャーへ、Michael TaylorをAAAにオプション
先発5番手が最初に必要になったこのタイミングでJeremy Guthrieを招集しました。Joe Rossが本来の先発5番手であることに変わりはないのですが、40人ロースターに入っている選手をオプションを行使してロースターから外した場合は10日経過するまでは招集できないためRossを呼ぶことはできず、マイナー契約だったGuthrieを起用することになりました。スプリングトレーニングで好投を続け、チャンスをつかんだGuthrie。復活にかける思いは強いはず。期待しています。

40人ロースターは空きがありましたが、25人ロースターを空ける必要があり、Michael TaylorがAAAにオプションされました。スプリングトレーニングで争っていたWilmer Difoと2人そろって開幕ベンチ入りを果たしましたが、ここでTaylorがマイナーへ。ま、レギュラー陣が好調のため2人とも全く出場機会がないまま過ぎていましたので、AAAで実戦勘を養っておいてもいいと思います。

(→上記のように書いていたら、Guthrieは1回もたずに10失点KO。その結果ブルペン投手陣を酷使せざるを得ず。さらに悪いことにTrea Turnerがハムストリング?を痛めて試合途中で退場。おそらく、明日にも次のロースタームーブが予想されます。)

● Jeremy GuthrieをDFA、Matt Albersがメジャーへ
前日先発し、滅多打ちに遭ったJeremy GuthrieをDFA。厳しいようですが、これがプロの世界ということでしょう。

代わって、Matt AlbersをAAAから召集しました。NRIとしてスプリングトレーニングに参加し、10試合11.2イニングを投げて無失点という結果を残しながら3月27日に解雇されましたが、その後、ナショナルズと再契約(マイナー契約)、Syracuse(AAA)で開幕を迎えていました。

なお、Albersと同じように、NRIとしてキャンプに参加して3月27日に解雇されていたJoe Nathanが、4月9日にナショナルズとマイナー契約で再契約しました。開幕から1週間の不安定なブルペン陣を見ると、もしかするとNathanもナショナルズでメジャーに上がってくるかもしれません。


● Trea TurnerがDL入り、Taylorが再昇格
8日の試合でハムストリングを傷めて途中退場、9日の試合は欠場したTrea Turner。軽傷という説明は今も変わっていませんが、ひとまず10日DL(今年から15日ではなく10日になっています)となりました。心配はどんどん膨らんでいます。

代わって、先日AAAにオプションされたばかりのMichael Taylorが再昇格。DL入りに伴うものなので、Rossのように何日待たなければならないといった制約はありません。

● Stephen DrewがDL入り、Grant Greenがメジャーへ
11日の試合でハムストリングを痛めて途中退場したStephen Drew。どうやら軽傷とはいかなかったようで、すぐさまDL入りとなりました。

代わって昇格してきたのはマイナー契約だったGrant Green。29歳のユーティリティ野手。元々は2009年のドラフト1順目でアスレティックスに入団した選手で、2013年以降は控え選手として出場機会を得たものの定着することはできませんでした。この春はNRIとしてナショナルズと契約しましたが、20試合41打席を与えられて.162/.244/.297の結果しか残せず、早々にマイナーキャンプ行き。開幕後もSyracuse(AAA)で4試合13打席で.154/.154/.231と低調で、決して期待感は高くありません。が、それでも、ショートを守れるのがWilmer Difoだけ、という状況はさすがに許されず、今回昇格機会を得ました。Trea Turnerが帰ってくるまでの1週間だと思いますが、さてさて。


● Joe Rossがメジャー合流, Sammy SolisがDL入り
開幕からAAAで調整を続けてきたJoe Rossが、19日のブレーブス戦での先発のためメジャーに合流しました。故障していたわけではなく、スケジュール上1度だけ我慢すればここまでは4人で先発を回せることからブルペン・ベンチを1人多く帯同させる作戦でした(もっとも、その1度があのJeremy Guthrieの登板でしたから裏目に出てしまいましたが)。マイナーでは2度短めの先発し、1度は打たれ、1度は好投しています。今後はRossが5番手に入ってローテーションを回していくことになります。

その枠を空けるためということかもしれませんが、ブルペン左腕のSammy SolisがDL入り。前日にも1イニングを好投していましたが、左ひじに違和感があるということです。大事でなければいいのですが。

なお、Trea Turnerはマイナーキャンプで順調に調整を進めており、まもなく復帰との情報が入っています。

W14-4@ATL (Season 9-5)
Ross(W1-0) 7.0IP 3ER 6H 1BB 7K
Harper 4/4 double 2HR(5,6) BB 3R 5RBI
Zimmerman 3/5 HR(4) R 4RBI
Rendon 3/6 R
Eaton 2/5 BB 3R RBI SB(3)

Joe Rossが今季初先発。初回こそ最初の5人の打者のうち4人に出塁を許し(Freddie Freemanには四球)、2点を失う不安定な立ち上がりでしたが、なお1死1,2塁のピンチを併殺で切り抜けた後は落ち着いたピッチング。7回まで追加失点は3回裏のFreeman(お約束ですね)のソロによる1点だけに抑えました。ちょうど100球。上々の自身開幕戦となりました。

ちなみにFreemanは、6回裏のショートゴロでようやく凡退しましたが、8回裏にはタイムリーヒット。2試合計で、5打数4安打(1本塁打)3四球2打点。全く打ち取れる気がしません(笑)。

しかし、今日はBryce HarperがそのFreemanを上回る活躍。元々相性の良いブレーブス先発のJulio Teheranから初回に先制ソロ。逆転された直後の2回裏には2死満塁からなんと満塁弾。この後も敬遠四球を1つ挟んでシングルとダブルを打ち、全5打席で出塁。こちらは2試合計で、7打数6安打(2本塁打、3二塁打)2四球5打点。全く負けていません。

8回表にはRyan Zimmermanにも満塁弾が出て試合を決定付けるなど、しっかりと打線が援護し、Rossの初勝利を演出。今季初の3連勝です。

心配なのは、3回表の打席の途中で交代したJayson Werth。振りかけたバットを止めようとした際に腿を傷めた模様。重症でなければいいのですが。

MVP: Bryce Harper

L2-4 Phillies (Season 6-5)
Roark(ND) 7.0IP 2ER 4H 0BB 3K / 2/2 double
Blanton(L0-2) 1.0IP 2ER 1H 1HBP
Heisey 1/3 HR(1) R RBI

Jackie Robinson デー。特に今年はRobinsonのメジャーデビューから70周年となる年ということでいろいろ盛り上がっていました。

さて、試合。前夜のサヨナラ勝ちの勢いそのままに猛打を、と期待しましたが、結果は惨憺たるもの。フィリーズ先発のJeremy Hellicksonとブルペンの前に凡打の山。ヒットはわずか4安打。しかもうち2本はナショナルズ先発のTanner Roarkが自ら打ったものであり、野手のヒットはわずかに2本でした。もっとも、その2本は、3回のAnthony Rendonのタイムリーと7回のChris Heiseyのソロ本塁打であり、いちおう2点は取りましたが、さすがにそれでは厳しい。

先発のRoarkはよく投げました。4回表に3連打と内野ゴロで2失点したものの、それ以外のイニングで許した走者はわずかに1人のみ(逆に言えば、あの4回表だけが惜しかった)。101球で7イニングを投げ切り、勝ち負け付かず。上記の通りヒットも2本打ち、孤軍奮闘という感じでした。

ともかく、7回裏にナショナルズが追いついて2-2の同点。ここまでは前夜と同じ展開でした。違ったのはブルペンが打たれたこと。8回表、2番手として起用されたJoe Blantonが先頭打者に死球を与え、1死後、Cesar Hernandezにいとも簡単にライトスタンドに運ばれてしまいました。昨日で流れが変わったかと思いましたが、また逆戻りです。

9回裏1死で打席には前夜のヒーローDaniel Murphy。開幕から10試合すべての試合でヒットを打ってきた(しかもうち9試合はマルチ安打)Murphyですが、この日はここまで3打数ノーヒット。この打席も平凡なセンターフライに倒れ、連続試合安打は10で途切れてしまいました。

なかなか勢いに乗れません。

W6x-4 Phillies (Season 7-5)
Gio 7.1IP 2ER(3R) 5H 3BB 2K
Kelley(W2-0) 0.1IP 0ER
Harper 3/5 2HR(3,4) 2R 5RBI
Eaton 3/4 double 2R
Rendon 2/5 double R RBI

今季3度目の先発のGio Gonzalezがこの日も好投。Cesar Hernandezに先頭打者ホームラン(前日8回の決勝弾と2打席連続)を打たれるなど初回はややもたもたしましたが、以降はストライク先行のピッチングでフィリーズ打線を手玉に取りました。

援護したい打線も、1回裏にAdam Eaton、Anthony Rendonの連続二塁打で早々に同点に追い付き、3回裏にはBryce Harperの右中間のスタンドに運ぶ2ランで勝ち越し。最低限の仕事はしていました(もっと点が取れるチャンスがありながら、あと一本が出ませんでしたが)。

3-1のまま試合は8回へ。ブルペンが安定しているチームなら勝ちパターンの継投に入るところですが、今のナショナルズには無理な相談。7回まで93球のGioがそのまま8回のマウンドに登りました。しかし、1死後、Ceser Hernandez(またか)にシングルを打たれ、続くDeniel Navaにもレフト前へ運ばれ、しかもそれをJayson Werthが後逸(エラー)する間に、Hernandezが生還して1点差。Navaも2塁へ。Gioはここで降板となりました。

2番手としてKoda Gloverが出てきましたが、2死3塁までこぎつけながらTommy Josephに三遊間を破るタイムリーを打たれて同点(Gioの勝ち星は消える)。9回表にはBlake Treinenが先頭打者に二塁打を打たれたところから1死3塁のピンチを招くと、Freddy Galvisにセカンドゴロを打たせたものの、タイミングはアウトだったホームへの送球をMatt Wietersが落球し、勝ち越しを許してしまいました。守りのミスの連発で逆転を許し、もしこのまま負ければシーズンを左右しかねない最悪の敗戦となるところでした。

そんなチームの危機を救ったのは、やはりBryce Harperでした。9回裏2死1,2塁。フルカウント。Joaquin Benoirの投じた97マイルの速球を完ぺきに弾き返すと、打球はそのままセンターのフェンスを越える逆転サヨナラ3ランとなりました!!!確かに甘い球でしたが、あの極度の緊張感の中で完ぺきにとらえることができる身体的・精神的能力に改めて脱帽です。結局この日は2本塁打を含む3安打で5打点の大活躍。やはり持っているものが違います。

フィリーズとのシリーズを辛うじて勝ち越して終了。アトランタ、ニューヨーク、デンバーへの遠征での10連戦が始まることを思うと、なおさらHarperの一発に救われました。

MVP: Bryce Harper

2017年の第2弾、全体31弾は、Weston Davis投手です。

[Player Data]
Name: Weston Davis
Position: RHP
Born: July 6, 1996
Birthplace: Bradenton, FL
School: Manatee HS (FL)
Height: 6-3
Weight: 185
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2014-11 (WAS)
Acquired: Draft (2014)
BA Organization Rank: NA
BA Overall Rank: NA

 [Scouting Report]
90マイル台半ばの速球とスライダー、チェンジアップを持ち球としており、先発投手としての可能性を持つ素材。制球力も平均以上。

 [Background]
2014年ドラフト11順目で高卒入団。ドラフト後、GCL Nationalsに合流したが、9試合で計16回1/3を投げて9.92/1.78の成績に終わった。さらに悪いことに、2015年の開幕直前に右肩痛を発症。手術を要するものではなかったものの、休養とリハビリで夏が過ぎ、このシーズンは実戦登板なしに終わった。

肩の状態が回復して迎えた2016年シーズン、やはり高卒ドラフト入団のMcKenzie Mills(Davisと同じ2014年入団)とTyler Watson(2015年入団)とともにAuburnのローテーションを組み、11試合に先発。2.67/0.93の好成績を残した。計54イニングで33奪三振はやや物足りないが、11与四球は悪くない。90マイル台前半をコンスタントに記録するなど、内容面でも評価を上げた。

2017年シーズンはHagerstown(A)のローテーション投手として開幕。

[Comment]
2014年の契約直後のひどい成績と2015年に一試合も登板できなかったことでほとんど忘れられた存在となっていましたが、2016年に一気に評価を上げました。Watson、Millsと切磋琢磨し、今シーズンを終えた時にはBAでプロスペクトと認識してもらえるように頑張りましょう。(2017年4月)

W8-3 Cardinals (Season 5-3)
Gio(W1-0) 7.0IP 1ER(2R) 6H 6K
Murphy 4/5 2double HR(2) 2R 5RBI
Wieters 2/3 double HR(1) R RBI
Werth 1/4 HR(1) R RBI
Harper 1/2 double 3BB 2R

前日の8回裏に7点を挙げたナショナルズ打線。この試合でも勢いはそのままでした。引っ張ったのはDaniel Murphy。まずは0-1で追いかける3回裏、Bryce Harperが歩かされて2死満塁となったところで打席に入り、一二塁間をゴロで破る逆転2点タイムリー。続いて5回裏には、やはり四球のHarperを置いてライトへ2ラン。さらに8回裏、2死2塁からダメ押しとなるセンターへのタイムリー二塁打。もう1本二塁打を打って、この日は計4安打、自己最多に並ぶ5打点を記録しました。前を打つHarperが警戒される中でのこの貢献は価値があります。

また試合展開という意味では、4回表に追いつかれた直後にJayson WerthとMatt Wietersが打った2本のソロホームランも大きな価値がありました。Wietersはホームランこそこれが1号ですが、ここまで8試合に出場(うち7試合で先発)し、.435/.552/.739。OPS1.291は、なんとMurphy(1.264)をも上回るチームトップ。絶好調です。

この援護を受けた先発のGio Gonzalezもよく頑張りました。4回までに2点は失いましたが、4回裏に勝ち越してもらった後の5-7の3イニングをきっちり9人で終える好投。今季初白星です。

心配なのは、昨日のヒーローStephen Drew。5回裏にピッチャーゴロを打ち、ファーストに向かう途中で腿の裏を傷めて途中交代。試合後のコメントからすると同じような箇所を傷めたTrea Turnerより重症でDL入りは確実な模様です。40人ロースターの健康な選手でショートを 守れるのはWilmer Difoだけという心配な状態になってしまいました。

MVP: Daniel Murphy

L1-6 Cardinals (Season 5-4)
Scherzer(L1-1) 6.0IP 1ER(3R) 4H 2BB 10K
Eaton 2/4 double RBI
Zimmerman 2/4 double

1回表に1点を先制されたとはいえ、その裏、先頭のAdam Eatonが左中間へのダブルで出塁し、2番のAnthony Rendonもセンター前にはじき返して、無死1,2塁。迎えるはBryce Harper。同点、あるいは逆転に向けての流れはできていました。

ところが、このムードに水を差したのがRendonの牽制死でした。問題のプレーは、カージナルス先発のMike Leakeの一塁への何でもない牽制で、一度はセーフの判定でしたが、カージナルスのチャレンジによりアウトと宣告されました。引っかかって逆を突かれたわけでもなく、漫然と立ったまま足から帰塁したところ、ベースに着地する前に腿にタッチされたというもの。緩慢プレーとしか言いようがありません。

この後、Harperは三振、Daniel Murphyも投ゴロに倒れて無得点に終わると、この後、なんと7回2アウトからMurphyがシングルを打つまで1人のランナーも出すことができませんでした。ことほど左様に牽制死というプレーは試合の流れを作ってしまう、という良い(悪い)例となりました。

しかし、Rendonは打率2割に満たないなど打撃も不振、守備でもミスを連発(エラーにカウントされないものも含めればここ試合ミスのない試合はないほど)。開幕戦を欠場した原因の自打球の打撲傷は無関係と本人は主張していますが、どこか試合に入っていけていない、集中力がないように見えます。少し心配。

ま、苦手意識のあるカージナルスを相手に2勝1敗で勝ち越して良かったと思いましょう。

先日、2017年版のMy Top 10 Prospectsの記事を更新しましたが、そのうち、Prospect Profileの記事がなかった選手について、順次アップしていきます。まずはその第一弾、通算第30弾は、McKenzie Mills。

[Player Data]
Name: McKenzie Mills
Position: LHP
Born: November 19, 1995
Birthplace: Marietta, GA
School: Sprayberry HS (GA)
Height: 6-4
Weight: 205
Bats: Left
Throws: LHP
Draft: 2014-18 (WAS)
Acquired: Draft (2014)
BA organization Rank: NA
BA Overall Rank: NA

 [Scouting Report]
長身から90マイル前後の速球を主体にカーブとチェンジアップを投げる先発型の左腕。

 [Background]
2014年ドラフト18順目で高卒入団した左腕投手。契約後にGCL Nationalsに合流し10試合に登板したが、計23イニングで5.87/2.13と打ち込まれた。

翌2015年も、開幕を迎えたAuburn(SS)で登板した全4試合で失点してGLCに降格となり、GCLでも登板した8試合中7試合で失点という残念な結果しか残せなかった。2チームで計12試合に登板して7.27/1.99。計34回2/3で奪三振24に対して、与四球が28と内容も散々。

2016年シーズンは、同じく高卒入団のWeston Davis(Millsと同じ2014年入団)とTyler Watson(2015年入団)とAuburnのローテーションを組んで開幕を迎え、シーズン終了までローテーションを守り切った。12試合に先発して3.71/1.33、53回1/3で46奪三振、28与四球と内容もかなり改善。

2017年はHagerstwon(A)のローテーション投手として開幕。

[Comment]
2016年にAuburnでローテーションを組み、今年も一緒にHagerstownで開幕を迎えたWatsonとDavisとの3人組では、現時点では3番目の扱い。前の2人を追い抜く奮闘を期待しています。(2017年4月)

W3x-2(10) Phillies (Season 6-4)
Strasburg(ND) 7.0IP 2ER 5H 2BB 8K
Kelley(W1-0) 1.0IP 0ER 2K
Rendon 2/5 double RBI
Murphy 2/5 double RBI

先発のStephen Strasburg。速球はよく走り、コントロールもまずまず、111球の力投で7回2失点。惜しむらくは、2回表に簡単にストライクを取りに行ってTommy Josephにソロホームランを打たれたことですが、2点目のCesar Hernandezのタイムリーは甘いボールでもなかったので仕方なかったと思いますし、投球内容はとても良かったと言えるでしょう。

しかし、打線がなかなか援護できず。先制された直後の2回裏、Matt Wietersのタイムリーで同点としましたが、なお1死1,3塁のチャンスで勝ち越すことができませんでした(ただし!Wilmer Difoが見逃し三振に倒れましたが、これは、主審のひどい判定、つまり、明らかにベースの上を通っておらず、実際他の打者に対してはボールとコールしていた内への速球を2つもストライクとコールした結果であり、あれでDifoを責めるのはあんまりです)。以降はチャンスらしいチャンスも作れないまま推移し、Strasburgが7回表を投げ終えた時点では1-2とリードを許していました。

そんな中、なんとかStrasburgの黒星を消す同点打を7回裏に打ったのがAnthony Rendonでした。先日調子が上がっていないと書いたばかりでしたが、この日は第2打席で内野安打を放つと、7回裏2死2塁の場面で右中間のフェンス・スコアボードに直撃するタイムリー二塁打をかっ飛ばしました。これが今シーズン初の二塁打(長打)。少しずつでも調子を上げてくれるきっかけになるといいのですが。

調子が悪かったと言えば、ブルペン陣ですが、今日は頑張りました。8回表はKoda Glover、9回表はBlake Treinen、そして10回表はShawn Kelleyがそれぞれ無失点で終え、同点を維持しました。Treinenはまだボール先行の心配なピッチングでしたが、1イニング無失点というこの結果で楽になってくれるといいと思います。

で、迎えた10回裏。主役はやはりこの人たちでした。まず先頭のBryce Harperが鋭いライナーをライト前にはじき返すと、続くDaniel Murphyがレフトの左へ技ありの一打(記録は二塁打)を放ち、一塁からHarperが激走、最後はヘッドスライディングでサヨナラ勝ちを収めました。勢いの出そうな勝ち方だったので、明日から連勝を期待しています。

MVP: Daniel Murphy

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