L3-4(10) Mets (Season 86-59)
Cole 5.0IP 3ER 9H 2BB 6K
Melancon(L) 1.0IP 1ER 2H
Ramos 2/4 2RBI
Rendon 2/4 RBI
Murphy 2/5 R

先発したA.J. Cole。今日はボールのキレがなく、際どいところに行ったボールも捉えられてしまい、ヒットを積み重ねられました。5回までで、被安打9、2四球、つまり1イニング平均2人以上のランナーを出してしまいました。決して褒められた内容ではありませんでしたが、それでも3失点。悪いなりのピッチングができて試合を作ったという見方もできます。

一方のナショナルズ打線は、2回の裏にWilson Ramosのタイムリー二塁打で1点を先制しましたが、その後はメッツ先発のNoah Syndergaardの前に7回まで10三振で、3塁さえ踏ませてもらえずゼロを並べました。

敗色濃厚で迎えた9回裏でしたが、メッツのクローザーJeurys Familiaに対し、先頭のDaniel Murphyがシングルで出塁すると、続くBryce Harperの打球をサードJose Reyesがファーストに悪送球してくれて無死2,3塁。このチャンスにAnthony Rendonが三遊間を破ってまず1点。さらにRamosの打球は高いバウンドのピッチャーゴロでしたが、これをバックホームを焦ったFamiliaが処理できず結果は内野安打で、同点としました。球場は大盛り上がり。

ただ、続く、Ryan Zimmermanは緩いファーストライナー、続くClint Robinsonの打球もセカンドへのやはり緩いライナーで一塁ランナーが飛び出してしまい併殺(もっとも、ショートバウンドかライナーでの捕球かが微妙な打球だったので、代走で出ていたWilmer Difoを責めるのはかわいそうです)でサヨナラはならず。あのチャンスでサヨナラ勝ちまでもっていけなかったことが結果的には痛かった。

10回表、Mark Melanconが投入されましたが、1死後、ルーキーのT.J. Rivera二塁手にメジャー初本塁打をプレゼントしてしまい、これが決勝点。惜しい試合を落としましたが、終盤の粘りを見せられただけでも良しとしましょう。

ポストシーズンに残っていたPotomac Nationals (A+)とHagerstown Suns (A)の2チームもあっさりと第1ラウンドで敗退し、マイナーリーグのシーズンが終了しました。My Top 10 Prospects+2の選手についての最終レポートです。

なお、Lucas GiolitoとReynaldo Lopezの2人はメジャーに帯同しているため、まだシーズンは続いています。(成績は9月12日終了時点)

Lucas Giolito, RHP 
14G(14GS) 71.0IP 72K 34BB 3.17/1.42 [AA] 
7G(7GS) 37.1IP 40K 10BB 2.17/1.10 [AAA] 
5G(4GS) 19.1IP 10K 11BB 5.59/1.76 [MLB] 

前回レポートの後AAAで好投を続け、8月28日のロッキーズ戦で三度メジャーでの先発機会を与えられましたが、やはり5回4失点で負け投手となり即座にマイナーへ降格。続く9月2日の登板で8回無失点の快投を見せ、AAAでは十分通用することを示してマイナーのシーズンを終了しました。セプテンバーコールアップとしてメジャーに帯同し、ロングリリーフとして起用されています。何かをつかんでシーズンを終えてくれることを期待したいです。

Reynaldo Lopez, RHP 
14G(14GS) 76.1IP 100K 25BB 3.18/1.23[AA] 
5G(5GS) 33.0IP 26K 10BB 3.27/0.94 [AAA] 
7G(6GS) 32.1IP 31K 16BB 5.01/1.61 [MLB] 

こちらは前回レポートの後、8月13日のブレーブス戦でメジャー初勝利、続くやはりブレーブス戦で7回11奪三振の快投で2勝目を記録し、何かをつかんだかと期待させましたが、通用したのはブレーブス打線だけ(笑)。続くオリオールズ戦、一度マイナーでの登板を挟んでのメッツ戦でいずれも4回持たずに降板してしまいました。9月以降もメジャーに帯同し、やはりロングリリーフとして起用されています。

Austin Voth, RHP 
27G(25GS) 157.0IP 133K 57BB 3.15/1.24 [AAA] 

7月の不調の後8-9月は7試合で防御率1.96と奮起しましたが、結局メジャーに声がかかることはなく、Syracuse(AAA)のローテーションを守り続けてシーズン終了。アリゾナ秋季リーグへの派遣が決まっていますので、活躍を期待しましょう。

Erick Fedde, RHP 
18G(17GS) 91.2IP 95K 19BB 2.85/1.14 [A+] 
5G(5GS) 29.1IP 28K 10BB 3.99/1.47 [AA] 

絶好調でHarrisburg(AA)に昇格し、初戦で7回1失点の勝ち投手になりましたが、続く試合で5回途中7失点と5月以来の大量失点。壁にぶつかってどうなるかなというところでしたが特に尾を引くことはなく、6回で12三振を奪う快投で最終登板を締めくくりました(防御率もギリギリで4点を切りました)。2チームで計121イニング。TJ手術明けかつフルシーズン1年目としてはこれ以上望めない結果でしょう。

Tyler Watson, LHP 
9G(9GS) 43.0IP 48K 9BB 1.88/0.91 [SS] 
3G(3GS) 15.0IP 6BB 16K 4.80/1.47 [A] 

前回レポート後にAuburn(AA)でもう1試合に登板し、シーズン防御率を2点未満まで下げた後、Hagerstown(A)に昇格。3試合に登板し、うち2試合ではいずれも5回を2失点、7奪三振と好投。最終登板で5回、被安打9、失点4とやや打ちこまれましたが、それでも高卒2年目としては十分過ぎるシーズンになりました。

なお、前回紹介したWeston Davis は11試合で2.67/0.93、McKenzie Millsは12試合で3.71/1.33の成績で、いずれもAuburn(SS)でシーズンを終了しています。

Drew Ward, 3B 
53G 203PA 3HR 24RBI 22BB 51K .219/.310/.309 0SB [AA] 
64G 268PA 11HR 32RBI 34BB 70K .278/.377/.491 0SB [A+] 

Harrisburg(AA)に昇格した後は、調子を上げることができないままにシーズン終了。参加が内定しているアリゾナ秋季リーグでの活躍を期待しています。

Andrew Stevenson, CF 
65G 280PA 2HR 16RBI 20BB 51K .246/.302/.328 12SB [AA] 
68G 300PA 1HR 18RBI 24BB 44K .304/.359/.418 27SB [A+] 

Wardと仲良しですね。こちらもAA昇格後は目立つ結果を残せずに終了。やはりアリゾナ秋季リーグへの参加が予定されています。

Victor Robles, CF 
41G 198PA 3HR 11RBI 14BB 32K .262/.354/.387 18SB [A+] 
64G 285PA 5HR 30RBI 18BB 38K .305/.405/.459 19SB [A] 

GCLでリハビリ出場した後、8月12日にPotomac(A+)に復帰。復帰後の22試合では.281/.364/.406という成績。Aでの成績に比べると見劣りしますが、まだ19歳という年齢を考えれば上出来。ますます将来が楽しみです。

Jakson Reetz, C 
88G 342PA 4HR 38RBI 38BB 79K .230/.346/.357 4SB [A] 

前回レポートから、打率、出塁率、長打率とも少しずつ改善してシーズンを終了。打撃成績はなかなかぱっとしませんが、フルシーズン捕手としてプレーしてきて疲れがたまっていたであろう8-9月に.286/.388/.429の結果を残して終えたことは評価していいと思います。そもそも高卒3年目にとってはチャンジングなリーグでしたから。プロスペクトとしての評価を下げる必要はないと思います。

Anderson Franco, 3B 
24G 88PA 1HR 9RBI 4BB 5K .277/.307/.349 1SB [Rk] 

シーズン終盤はほぼサードのレギュラーとしてプレーしましたが、打撃成績は低下。昨シーズンの同じGulf Coast Leagueでの成績(46試合でOPS.759)を大きく下回ってしまいました。故障という情報は入っていませんでしたが、出遅れたことといい、何かがあったんでしょう。残念。

Carter Kieboom, SS 
36G 155PA 4HR 25RBI 12BB 43K .244/.323/.452 1SB(2CS) [Rk] 

GCLで最後までレギュラーとしてプレーし、上記の打撃成績。前回レポート時には0本だったホームランを8月11日以降に4本記録。これにより(打率はやや落としましたが長打率が上昇し)OPSは.747から.774に上昇しました。選球眼に守備にとまだまだ課題は多いものの期待感を抱かせるプロデビューと言っていいでしょう。

Dane Dunning, RHP 
1G(1GS) 2.0IP 3K 0BB 0.00/0.00 [Rk] 
7G(7GS) 33.2IP 29K 7BB 2.14/0.98 [SS] 

前回レポートの後の3試合計19イニング(なお、うち1試合は記録上9イニングを完投したことになっていますが、雨天中断で後日続きが行われた試合の前と後の2日に渡って投げています)でわずか2失点と圧倒してシーズンを終了。申し分ないプロデビューとなりました。来季はHagerstown(A)スタートでしょう。

W8-1 Mets (Season 86-58)
Latos 4.1IP 1ER 3H 3BB 4K / 1/3 HR(1) R RBI
Lopez(W3-3) 3.0IP 0ER 2BB
Turner 2/5 R SB(24)
Murphy 3/5 double R
Rendon 1/4 HR(18) R 3RBI
Ramos 1/2 2BB 2RBI

ナショナルズ先発はMat Latos。Reynaldo Lopezも休養十分でしたが、安定感に欠けるというBaker監督らの判断。Lucas Giolitoも然り。で、マイナー契約からセプテンバーコールアップで昇格し、ブルペンから2試合に登板していたLatosに先発機会が回ってきました。

そのLatosが初回先頭打者に二塁打を打たれた後、犠飛で1失点。しかし、その裏にメッツ先発のRafael Monteroの制球難のおかげで押し出しで2点をもらうと、続く2回裏にはLatosが自ら左中間のブルペンに放り込むソロ本塁打。さらにこの回、2死一二塁からAnthony Rendonがレフトスタンド中段へ高い放物線を描く3ラン。4回裏にも2死から、Wilson Ramos、Ryan Zimmermanに連続タイムリーが出てさらに2点。この時点で8-1と大量リードすることに成功しました。

ところが、ここで思わぬハプニング。5回表1死1,2塁とした場面でLatosが右足の太ももの裏を痛めて交代。直前の一二塁間を抜けていった打球に反応して一塁方向に踏み出そうとした際に痛めました。このまま5回を投げ切れば勝利投手になれるところだっただけに、無念でしょう。

チームとしては、この後、Trevor Gott、Sean Burnettとつなぎ、7回からの3イニングはLopezがノーヒット(2四球)ピッチングで完勝。最後の3イニングを抑えたLopezにセーブが付くのかと思いきや、公式記録ではLopezに白星が付きました。先発を外されたLopezに白星とは不思議な巡り合わせです。

メッツとの直接対決の初戦に勝利し、いい気分です。マジックは9となりました。

MVP: Mat Latos 

W3-2 Phillies (Season 85-58)
Gio(W11-9) 7.0IP 1ER 4H 1BB 5K
Melancon(SV11) 1.0IP 0ER 1H 3K
Turner 2/3 R 2SB(22,23)
Murhpy 1/4 double RBI
Rendon 1/3 double R RBI

Stephen Strasburgが戦線を離脱し、ポストシーズンに戻ってくることができるかどうか危ぶまれている中、Gioにかかる期待はいやが上にも高まっていました。オールスター後徐々に良くなっていたとはいえ前回登板では派手に打ち込まれ、まだ信頼を得られずにいましたが、今日は素晴らしかった。序盤からテンポの良いピッチングでどんどんとストライクを取って、ショートDanny Espinosaのエラーなどで迎えた2回表無死1,2塁の場面を含む2つの併殺打など凡打の山を築きました。7回表1死からTommy Josephに同点ソロを浴びはしましたが、後続をきっちり抑え、わずか92球で7イニングを終了。このピッチングならポストシーズンも任せられます。

ただ、今日も打線はもたもたしました。初回こそ、Daniel Murphyの二塁打で先制したものの、以降は沈黙。7回表に同点に追いつかれた後の裏の攻撃でようやくAnthony Rendonにタイムリーが出ましたが、結果的に決勝点となった次の1点は、相手捕手のパスボールでもらったものでした。

少し心配なのはKoda Glover。前回登板で8回にセットアッパーとして起用されながら同点3ランを被弾。試合後、Baker監督が「次にどういう投球をするかに注目している。」とコメントしていたのですが、今日も2点リードの8回表に起用してもらいながら、初球をホームランされ、即座に交代を告げられました。ポストシーズンに向けて戦力として期待されていましたが、残念ながら見直しでしょう。

明日からメッツとの3連戦です。1つ勝てば十分と思えば気が楽ですね。

MVP: Gio Gonzalez

W3-0 Phillies (Season 84-58)
Scherzer 6.2IP 0ER 4H 1BB 8K
Kelley(W) 0.1IP 0ER
Melancon(SV10) 1.0IP 0ER 1K
Harper 1/4  HR(24) R 3RBI
Revere 2/4 double R
Lobaton 2/3

ここまで3打席全て三振。この打席も初球の外へのスライダーに全く合っていない感じで空振り。いかにもダメな感じが漂っていましたが、一振りで、まさに一振りで今日の仕事をしました。0-0同点の8回裏1死1,2塁、フィリーズのブルペン左腕Patrick Schusterがカウント3-1から投じた真ん中に入ってくるカーブをとらえた打球はライトポール際にライナーで突き刺さる3ランホームラン。打った瞬間、ファールに切れるかどうか微妙な打球のようにも見えましたが、本人は確信を持ってバットを投げ捨て、ガッツポーズ。これこそがBryce Harperです。スランプも経験し、どうやら2年連続のMVPは難しいようですが、それでもしっかり大事な場面で打つ。さすがです。

試合は、ナショナルズ先発のMax ScherzerとフィリーズのルーキーJerad Eickhoff(6回無失点)の投げ合いで0-0のまま推移。両軍にとって唯一の得点機だったナショナルズの4回裏の攻撃も、1死1,2塁からセンター前ヒットでホームを狙ったClint Robinsonがタッチアウトとなり得点ならず(追いタッチが空振りだったようにも見えましたが、判定はセーフ。チャレンジでも覆らず)。

膠着状態で向かえた8回裏に出たのが冒頭のBryce Harperの3ラン。これでリードすれば、9回表はMark Melanconが余裕を持って三者凡退。

貯金はシーズン最多の16。6連勝と食い下がっていたメッツが、ブレーブスに延長サヨナラ負けを喫したことで、マジックは2つ減って12となりました。

MVP: Bryce Harper

W5x-4 Phillies (Season 83-58)
Roark 6.0IP 1ER 6H 2BB 8K
Glover 0.1IP 3ER H(HR) BB HBP
Melancon(W) 1.0IP 0ER BB 2K
Turner 2/5 2HR(7,8) 2R 3RBI
Rendon 2/3 double BB RBI
Espinosa 2/4 R

「俊足のリードオフヒッター」。これがTrea Turnerという選手を紹介するときに一般に使われてきたフレーズでした。確かに、リードオフとして高い確率で出塁し、盗塁も積み上げています。それだけでも十分にチームに貢献・活躍してきたと言えるでしょう。しかし、こんなに長打力があるとは・・・・思いもよりませんでした(笑)。

2-1とリードして迎えた7回裏、1死1塁で打席に入ると初球の甘い速球を叩き、打球は弾丸ライナーでレフトポール際へ飛び込む2ランホームラン。内側に来たボールを体の軸を中心にしたスイングで弾き返しました。お見事。

8回表を任されたKoda GloverがCameron Ruppに3ランを被弾し、同点に追いつかれてしまったので、残念ながらこのTurnerの一撃では勝負を決することはできませんでした。Gloverにとってはこれがメジャー初被弾。最悪のタイミングだったとは思いますが、ルーキーがこれほど頑張っているので責める気にはなりません。勝ったから言えるのかもしれませんが。。。

その勝利の最大の貢献者はやはりTurnerでした。9回裏2死走者なし。カウント1-2と追い込まれてから、なんと5球ファールで粘った末の9球目。真ん中に入ってきた速球を振りぬくとセンターのフェンスを越えるサヨナラ弾となりました。特大弾です。素晴らしい。

なお、先発のTanner Roarkは相変わらずの好投。降板した直後に味方が勝ち越してれたので、勝ち投手になる権利を持っていたのですが、その後同点に追いつかれたため消滅。あのまま勝っていれば2014年に並ぶ15勝目だったのですが、残念。

MVP: Trea Turner

L1-4 Phillies (Season)
Cole(L1-2) 5.0IP 4ER 5H 8K

前回登板でメジャー初勝利を記録したA.J. Coleが先発。決して悪くはなかったというのが投げている映像を見ての印象。特にスライダーの切れは素晴らしく、2回はこれを決め球に三者連続で空振り三振に仕留めるなど、5回までに8つの三振を奪いました。

惜しむらくは3回表の2被弾(ソロと3ラン)。いずれも打たれたのはスライダー以外のボール。さらに言えば、この2本を含めこの日Coleが打たれた5安打は全てスライダー以外。そういう意味ではピッチングの組み立て、配球を工夫すれば4失点もすることはなかったと思われます。少なくとも、マウンドでの樣子は実に落ち着いたもの。四球もなかったし、決して評価は悪くないはず。あまり気にせず、次の登板で頑張りましょう。

ということでColeが4失点。ブルペンは頑張って無失点で終えました。が、打線が今季メジャー初登板のAlec Asherに6回無失点に封じられ、8回裏のDaniel Murphyの犠飛による1点だけと沈黙。Asherにメジャー初白星を献上してしまいました。情けない。

W5x-4(11) Braves (Season 82-57)
Strasburg 2.1IP 1ER 2H 4K
Giolito 3.1IP 2ER 5H 3K
Latos(W1-0) 0.1IP 0ER 1K
Murphy 3/6 double 2RBI
Werth 2/5 BB R RBI
Turner 2/5 BB R
Ramos 2/5 double BB RBI

1-3とリードされた7回裏にDaniel Murphyの2点タイムリーで同点に追い付き、1点を勝ち越された10回裏にはAnthony Rendonがサードへの当たり損ねの内野安打で再び同点。そして延長11回裏、無死満塁からWilson Ramosがレフトの頭を越える文句なしのヒットを打ってサヨナラ勝ち。

見事な逆転勝利で、きっちりとブレーブスをスウィープ。貯金を今季最多の25とし、地区優勝へのマジックナンバーを15に減らしました(メッツが5連勝中ですが、自力で着々と減らしています。)。

MVP: Wilson Ramos

とはいえ、この試合の最大のハイライトは3回表でした。残念ながら。

8月下旬にDL入りし、この日が復帰登板となったStephen Strasburg。初回を2三振を含む三者凡退。2回は先頭打者にシンブルを打たれたものの後続はあっさりと打ちとって無失点。
球速は96マイルに達し、チェンジアップ、スライダーを含めキレ良し、コントロール良しと素晴らしい立ち上がりで、このままポストシーズンまでエース級のピッチングを期待できるかと思われました。しかし、悪夢はこの後でした。3回表、先頭打者に二塁打を打たれ、続く打者はピッチャーのMile Foltynewiczの打席。バントの構えをしているFoltynewiczに対して投じた2球目のスライダー(ファール)を投じて一度顔をしかめ、続くチェンジアップが高めに抜けたところで再び顔をしかめ、そして続くスライダーをスリーバント失敗での三振となったところで明らかに右腕に痛みを覚えた樣子でベンチのトレーナーを呼び、そのまま降板となりました。

故障の詳細は、明日、MRIを撮ってからとのこと。二度目のTJ手術が必要なほどのものでないことを願うばかりです。が、軽傷とはとても思えません。うううううむ。。。。

W9-7 Braves (Season 81-57)
Gio 3.0+IP 6ER 8H 4K
Glover(W2-0) 0.2IP 0ER
Melancon(SV9) 1.0IP 1ER 2H
Rendon 1/4 HR(17) 2R 4RBI
Murphy 3/4 BB R SB(5)
Turner 2/5 double 2RBI SB(21)
Zimmerman 1/3 HR(14) BB R RBI

最近は好投することが多かったGio Gonzalezでしたが、今日はひどかった。初回に2本のヒットと内野ゴロで2失点、2回にはDansby Swansonにランニングホームラン(センターTrea Turnerの守備も褒められた者ではありませんが、センターフェンス直撃打を打たれたのも事実)、3回にはまた3連打で1失点。3回裏に味方がAnthony Rendonの満塁弾などで一挙5点を奪って逆転してくれたのに、直後の4回表に2連打で無死2,3塁とされたところでノックアウトされてしまいました。そのランナーを返された結果、4回表を終えて6-6の同点というなんとも締まらないゲームとなりました。Gioは、とにかく制球が甘くボールが真ん中に集まり、キレもありませんでした。

こんなGioでも何とか試合に勝てたのはブルペン投手陣の踏ん張りのおかげでした。まず、ブルペン。Gioの後を受けたMatt Belisleは内野ゴロの間と、シングルで2点を失い同点に追いつかれてはしまいましたが、5回から8回までの4イニングは、Sean Burnett(Freddie Freemanを遊ゴロ)、Blake Treinen、同点のままにも関わらずShawn Kelley、Oliver Perez(Freemanを二ゴロ)、Koda Gloverと実に5投手のリレーでパーフェクト。

一方の打線では、1-4と3点を追いかける3回裏に3連打で作った無死満塁のチャンスでAnthony Rendonがレフトスタンドへの満塁弾を放ち一挙に逆転(これがRendon自身にとってメジャーで初の満塁弾)。さらにRyan Zimmermanにもソロ本塁打が出ましたが、以降、味方ブルペンが頑張っている間は沈黙が続きました。ようやく均衡を破ったのは8回裏、Zimmerman(代走Michael Taylorが二盗を決めた後)、Danny Espinosaが連続四球でチャンスを作ると、代打Ben Revereの送りバントをブレーブスの捕手が三塁へ悪送球してくれて、勝ち越しに成功しました。この後、Trea Turnerに左中間へのタイムリーが出てこの回3点をあげましたが、どうももらった点という印象が残りました。

MVPはブルペン投手陣全員と言いたいところですが、最長の1回2/3を投げたTreinenにしておきます。

MVP: Blake Treinen 

W6-4 Braves (Season 80-57)
Scherzer(W16-7) 7.0IP 2ER 7H 2BB 5K
Turner 3/4 double HR(6) R 3RBI
Heisey 1/4 HR(9) R 3RBI
Lobaton 2/3 BB R

2日続けてチャンスに打てなかったナショナルズ打線。ナイトゲームの翌日のデーゲームということもあって、ベテランを軒並み休ませて挑みましたが、さすがは若いルーキーのTrea Turnerが打線を引っ張ってくれました。初回は先頭打者として二塁打で出塁。この時は後続が倒れ、チャンスに打てない嫌な流れが続きましたが、1点ビハインドで迎えた3回裏、1死2塁で打席に入ると、低めの変化球をうまくすくい上げた打球はレフトスタンドに飛び込む逆転2ラン。これで雰囲気が変わると、2死後、Chris Heiseyにもレフトスタンドへの3ランが出てこの回一挙5点。試合の主導権を完全にナショナルズに呼び込みました。さらにTurnerは、4回裏にも6点目となるタイムリーを打って、この日3安打。シーズン打率は3割4分を超えています。素晴らしい。

先発のMax Scherzerの調子は(わずか5奪三振に終わったことから見て取れるように)必ずしも良くなく、2回には1点を先制されましたが、この後のなお1死2,3塁のピンチを切り抜けたことが大きかった。以降もランナーを出すものの要所を締め、失点は6回の1点しただけで7イニングを投げきってくれました。これでとうとうStephen Strasburgを抜いてシーズン16勝目。リーグでもトップタイとなりました(カブスのJake Arrietaと並んで)。

最終回にMark Melanconが4安打されて2点を失いましたが、まあ、こういう試合で失点しておけばいいんじゃないかと。

MVP: Trea Turner 

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