最後は、打撃成績。Bryce Harperが停滞したこと、また、Michael Taylorが不振で出場機会を失ったことなどから打率等でのランキング対象となる800打席に新たに到達した選手がいなかったことにより、全体的にぱっとしない更新となりました。

【主要成績トップ3】

◎安打数
1. Ryan Zimmerman 1505
2. Ian Desmond 917
3. Jason Werth 724

◎本塁打数
1. Ryan Zimmerman 215
2. Bryce Harper 121
3. Ian Desmond 110

◎打点数
1. Ryan Zimmerman 829
2. Ian Desmond 432
3. Jason Werth 364

◎盗塁数
1. Ian Desmond 122
2. Denard Span 62
3. Danny Espinosa 60

◎打率 (800打席以上)
1. Michael Morse .2937
2. Denard Span .2920
3. Nick Johnson .2855

◎出塁率(800打席以上)
1. Nick Johnson .4157
2. Bryce Harper .3817
3. Adam Dunn .3777

◎長打率(800打席以上)
1. Adam Dunn .5326
2. Michael Morse .5144
3. Bryce Harper .5009

【達成見込み記録】
今年の1つの注目は、契約最終年となるJayson Werthがどこまで記録を伸ばして終えることになるかでしょう。その他、今季中に達成しそうな主な記録は、以下の通り(球団記録を塗り替えそうな項目はありません)。

◎ マイルストン
1500試合: Zimmerman(あと92)
800打席: Taylor(あと9)、Daniel Murphy(あと269)、Trea Turner(あと453)

以下、前年からの変化などについて簡単にコメントを付けておきます。

GAMES PLAYED
1. Ryan Zimmerman 1408
2. Ian Desmond 927
3. Danny Espinosa 779
4. Jason Werth 738
5. Bryce Harper 657
6. Wilson Ramos 578
7. Cristian Guzman 550
8. Adam LaRoche 489
9. Anthony Rendon 487
10. Roger Bernadina 468

Zimmerman、Espinosa、Werthの3人はそれぞれ数字を伸ばしたものの、順位は変わらず。Espinosaが退団したので、どうやらWerthが歴代3位まで浮上することになりそうです。その後の5位には前年6位からHarperが、6位には前年9位からRamosが浮上しました。そして9位には2016年に156試合に出場したRendonが前年18位からランクイン。この結果、Nick Johnsonの名前が消えました。


PLATE APPEARANCES
1. Ryan Zimmerman 6039
2. Ian Desmond 3793
3. Jason Werth 3138
4. Danny Espinosa 2972
5. Bryce Harper 2770
6. Wilson Ramos 2276
7. Cristian Guzman 2197
8. Anthony Rendon 2079
9. Adam LaRoche 2000
10. Nick Johnson 1746

25. Michael Taylor 791
37. Daniel Murphy 531
42. Jose Lobaton 449
49. Trea Turner 347

トップの4人に順位変動はなし。ここでも5位にHarper、6位にRamosが入り込み、Guzmanが少し後退。そのGuzmanの後には前年12位からランクインのRendonが迫っています。10位だったDenard Spanが消えました。

RUNS
1. Ryan Zimmerman 793
2. Ian Desmond 424
3. Jayson Werth 415
4. Bryce Harper 412
5. Danny Espinosa 337
6. Anthony Rendon 285
7. Cristian Guzman 265
8. Adam LaRoche 234
9. Nick Johnson 228
10. Wilson Ramos 222

5位のEspinosaまでの順位は変わらず。ただ、ここではHarperがWerthとの、あるいは2位のDesmondとの差を大きく詰めており、今季中にもHarperが2位となる可能性が高そうです。前年10位からRendonが5位に浮上。Ramosが10位に滑り込んだことにより、Denard Spanが消えました。


HITS
1. Ryan Zimmerman 1505
2. Ian Desmond 917
3. Jason Werth 724
4. Bryce Harper 651
5. Danny Espinosa 598
6. Cristian Guzman 581
7. Wilson Ramos 566
8. Anthony Rendon 504
9. Adam LaRoche 430
10. Denard Span 428

トップ3は変わらず。HarperとEspinosaがそろってGuzmanを抜いて順位を上げました。Guzmanに続いて、Ramosが9位から7位へ、Rendonが12位から8位へと順位を上げ、ここではNick Johnsonが姿を消しました。

DOUBLES
1. Ryan Zimmerman 338
2. Ian Desmond 185
3. Jason Werth 152
4. Danny Espinosa 129
5. Bryce Harper 122
6. Anthony Rendon 116
7. Nick Johnson 105
8. Cristian Guzman 95
9. Wilson Ramos 90
10. Denard Span 84

22 Daniel Murphy 47

上位4人は変わらず。2016年24本を加えたHarperが6位から5位に、同じく38本を加えたRendonが9位から6位に、同じく25本を加えた(Harperより多い)Ramosが13位から9位にランクインして締めくくりました。Ramosに押し出される形でAdam LaRochの名前が消えています。2016年のチームトップは47本も打ったDaniel Murphy。今シーズン中にランクインしてきそうです。

TRIPLES
1. Cristian Guzman 28
2. Ian Desmond 21
3. Ryan Zimmerman 20
4. Denard Span 19
5. Bryce Harper 17
6. Willie Harris 12
6. Danny Espinosa 12
8. Nyjer Morgan 9
8. Anthony Rendon 9
10. Felipe Lopez 8
10. Trea Turner 8

15. Jayson Werth 6
17. Daniel Murphy 5

依然としてGuzmanの首位は盤石。2016年に1本打ったZimmermanが単独3位となり、2本打ったHarperも可能性を残しています。Rendonが2本を加えて8位タイに浮上しましたが、それより注目は、2016年のチームトップの8本で、いきなり10位タイにランクインしてきたTurner。いずれGuzmanの記録を破ってくれるとしたら、それはTurnerでしょう。Brad WilkersonとRoger Bernadinaが圏外に消えました、

HOME RUNS
1. Ryan Zimmerman 215
2. Bryce Harper 121
3. Ian Desmond 110
4. Jason Werth 99
5. Danny Espinosa 92
6. Wilson Ramos 83
7. Adam LaRoche 82
8. Adam Dunn 76
9. Michael Morse 67
10. Anthony Rendon 53

19. Daniel Murphy 25

本人としては不本意であったであろう24本塁打に終わったHarperですが、それでもDesmondを抜いて球団史上2位に浮上。4,5,6位にはそれぞれ記録を伸ばしたWerth、Espinosa、Ramosが順位を上げて入り、LaRocheは前年4位から一気に7位まで後退しました。Rendonが前年15位から10位に滑り込みランクインで、Nick Johnsonが消えました。

RBI
1. Ryan Zimmerman 829
2. Ian Desmond 432
3. Jason Werth 364
4. Bryce Harper 334
5. Wilson Ramos 320
6. Danny Espinosa 285
7. Adam LaRoche 269
8. Anthony Rendon 228
9. Nick Johnson 215
10. Adam Dunn 208
10. Michael Morse 208

22. Daniel Murphy 104

上位3人は変わらず。ここでも数字を伸ばしたHarper、Ramos、EspinosaがLaRocheを抜き、4~6位に浮上。LaRocheは7位に後退。8位には15位から一挙にランクインのRendon。2016年チームトップはMurphyの104打点。同じペースなら今季中にランクインですが、なかなかハードルは高いでしょう。

STOLEN BASES
1. Ian Desmond 122
2. Denard Span 62
3. Danny Espinosa 60
4. Bryce Harper 58
4. Nyjer Morgan 58
6. Roger Bernadina 56
7. Jason Werth 51
8. Felipe Lopez 49
9. Alfonso Soriano 41
9. Ryan Zimmerman 41

11. Trea Turner 35
12. Anthony Rendon 31
13. Michael Taylor 30

2016年に9盗塁のEspinosaが5位から3位に浮上して退団。また、21盗塁と意外にも頑張って走ったHarperが10位から4位タイまで一気に浮上。このペースならすぐに2位まで浮上する、と言いたいところですが、それをはるかに上回るペースで記録を伸ばしそうなのが、実働半年で33盗塁を記録したTurner。その後ろにも、Rendon、Taylorとランクイン候補がひしめいており、積み上げ系では珍しく、いよいよZimmermanが姿を消すことになりそうです。

CAUGHT STEALS
1. Ian Desmond 37
2. Bryce Harper 26
3. Nyjer Morgan 24
4. Felipe Lopez 20
5. Danny Espinosa 19
6. Alfonso Soriano 17
7. Cristian Guzman 16
8. Ryan Zimmerman 15
9. Elijah Dukes 14
10. Nick Johnson 13
10. Denard Span 13

12. Anthony Rendon 12
15. Jayson Werth 9
18. Michael Taylor 8
18. Trea Turner 8

盗塁数が増えれば失敗も増えるのは常。Harperが10回も刺されて6位から一気に2位に浮上しています。その下では、EspinosaとZimmermanがそれぞれタイから抜け出しました。

BB
1. Ryan Zimmerman 539
2. Bryce Harper 387
3. Jason Werth 368
4. Nick Johnson 286
5. Adam LaRoche 246
6. Ian Desmond 232
7. Danny Espinosa 221
8. Adam Dunn 193
9. Anthony Rendon 190
10. Austin Kearns 179

2年連続で100超えとなる108四球のHarperが前年4位から2位まで浮上。このペースならあと2年でトップのZimmermanをとらえる可能性もあります。Espinosaが9位から7位に上がりましたが、これで退団。新たに9位にランクインしたRendonがこの後上位をうかがいます。これでWillie Harrisが圏外に去りました。

INTENTIONAL BB
1. Bryce Harper 43
2. Ryan Zimmerman 41
3. Danny Espinosa 31
4. Nick Johnson 30
5. Adam Dunn 26
5. Adam LaRoche 26
7. Brian Schneider 24
8. Wilson Ramos 17
9. Alfonso Soriano 16
10. Jason Werth 13

12. Daniel Murphy 10
15. Michael Taylor 9

なんと1シーズンで20回も敬遠されたHarperが前年6位からあっという間にトップに立ちました。また、8番打者に入ることが多かったEspinosaも12敬遠で7位から3位まで浮上。強打者として警戒されたMurphyが1年で10敬遠。今シーズン中にはランクインしてきそうです。

HIT BY PITCHES
1. Danny Espinosa 73
2. Nick Johnson 35
3. Jason Werth 32
4. Austin Kearns 30
5. Jose Guillen 26
5. Ian Desmond 26
7. Ryan Zimmerman 20
8. Anthony Rendon 21
8. Josh Willingham 21
8. Michael Morse 21

11. Bryce Harper 16
22. Daniel Murphy 8

大死球王Espinosaが、在籍最後の年となった2016年も圧巻の20死球を記録し、2位にダブルスコアを付ける圧倒的な独走態勢を築きました。Werthが4位から3位へ、Zimmermanが9位から7位へ。Rendonが7つもらって前年12位から8位タイでランクインし、Ryan Churchを押し出しました。 

STRIKE OUTS
1. Ryan Zimmerman 1087
2. Ian Desmond 890
3. Danny Espinosa 834
4. Jason Werth 654
5. Bryce Harper 566
6. Adam LaRoche 414
7. Wilson Ramos 383
8. Adam Dunn 376
9. Anthony Rendon 360
10. Michael Morse 303

15. Michael Taylor 252

Zimmermanがチーム初の1000三振の大台をクリアしました。三振が多くても嬉しいわけではありませんが、長くやってきたことの証です。Zimmermanを含め上位6位までの順位に変動はなし。7位には僅差ながらDunnをかわしたRamos。9位に前年14位からRendonがランクインし、Cristian Guzmanが消えました。

GROUNDING INTO DOUBLE PLAYS
1. Ryan Zimmerman 173
2. Wilson Ramos 83
3. Ian Desmond 79
4. Jayson Werth 56
5. Bryce Harper 44
6. Nick Johnson 40
6. Austin Kearns 40
8. Cristian Guzman 39
8. Brian Schneider 39
10. Adam LaRoche 38

12. Anthony Rendon 31

2016年にも12個を足したZimmermanが引き続き独走状態ですが、Zimmermanを上回るチームトップの17併殺打を記録したRamosとWerthが、それぞれ3位から2位に、6位から4位に上がってきました。この3人は確かに多い印象がありました。さらに、11個の併殺打を打ったHarper(前年10位)も5位に上がってきましたが、こちらは意外な印象。

SACRIFICE HITS
1. Livan Hernandez 50
2. Jordan Zimmermann 43
3. Gio Gonzalez 38
3. Stephen Strasburg 38
5. Ian Desmond 29
6. Nyjer Morgan 20
6. Tanner Roark 20
8. Max Scherzer 19
8. John Lannan 19
8. Danny Espinosa 19

24. Bryce Harper 9

唯一投手が顔を出す項目。ここ数年抜きつ抜かれつが続いているStrasburgとGioがぴたりと並びましたが、トップのLivan Hernandezはまだ遠い。RoarkとScherzerがきっちり数字を積み上げて、それぞれ6位タイと8位タイにランクイン。さらに上をうかがいます。Cristian Guzman、Felipe Lopez、Shawn Hill、Doug Fisterの4人の名前が消えました。なお、Harperは無事にゼロで順位も1つ下げました。

SACRIFICE FLY
1. Ryan Zimmerman 58
2. Ian Desmond 26
3. Jason Werth 25
4. Adam LaRoche 22
4. Anthony Rendon 22
4. Bryce Harper 22
7. Wilson Ramos 19
8. Danny Espinosa 15
9. Jose Guillen 14
10. Brian Schneider 12

14. Daniel Murphy 8

トップは昨年も6本を加えたZimmermanが盤石。WerthがLaRocheを抜いて3位に浮上し、そのすぐ後の4位タイには、8本を加えたRendonとチームトップの10本を加えたHarperがLaRocheと並びました。Espinosaが10位タイから8位にランクアップし、置き去りにされたCristian Guzmanが消えました。

BATTING AVERAGE(800PA)
1. Michael Morse .2937
2. Denard Span .2920
3. Nick Johnson .2855
4. Jose Vidro .2837
5. Cristian Guzman .2822
6. Ronnie Belliard .2807
7. Bryce Harper .2787
8. Ryan Zimmerman .2779
9. Ryan Church .2773
10. Anthony Rendon .2736

11. Jason Werth .2724

2016年に.243という残念な打率に終わったHarperが前年3位から7位に、やはり.218と苦しんだZimmermanが6位から8位に後退し、上位6選手は現在所属していない選手となってしまいました。2人、特にHarperには是非巻き返しを期待したい。また、今年中に800打席に到達することが予想されるDaniel Murphy(.3465)とTrea Turner(.3285)が高い水準で控えており、大いに期待させてくれます。

OBP (>800PA)
1. Nick Johnson .4157
2. Bryce Harper .3817
3. Adam Dunn .3777
4. Josh Willingham .3771
5. Jason Werth .3582
6. Ryan Church .3538
7. Austin Kearns .3462
8. Denard Span.3450
9. Jose Vidro .34463
10. Anthony Rendon .34458

12. Ryan Zimmerman .3427

やや数字を落としたものの2016年も出塁率は悪くなかったHarperが2位を維持。一方でZimmermanは.272と苦しみ、通算でもトップ10圏外まで落ちてしまいました。逆にこれでRendonがぎりぎりでランクインとなりました。Zimmerman、Rendonとももう少し数字を改善して上位に入ってくれることを期待しています。ここでもやはり、Daniel Murphy(.3900)とTrea Turner(.3614)が控えています。


SLG (>800PA)
1. Adam Dunn .5326
2. Michael Morse .5144
3. Bryce Harper .5009
4. Josh Willingham .4793
5. Ryan Church .4775
6. Nick Johnson .4707
7. Ryan Zimmerman .4668
8. Jose Guillen .4545
9. Adan LaRoche .4406
10. Jayson Werth .4368

11. Anthony Rendon .4327

2016年シーズンは.441に終わったHarperが前年2位から3位へ後退。巻き返しを期待したい。Zimmermanも6位から7位へ後退。(昨年まで、Adam LaRocheが漏れていました。この関係で昨年10位と記載していたRonnie Belliardが圏外へ。) ここでも、2016年に.5951と大活躍のDaniel Murphyと、Trea Turner(.5389)に期待がかかります。

OPS (>800PA)
1. Adam Dunn .9103
2. Nick Johnson .8864
3. Bryce Harper .8826
4. Michael Morse .8574
5. Josh Willingham .8564
6. Ryan Church .8313
7. Ryan Zimmerman .8094
8. Jayson Werth .7950
9. Adam LaRoche .7811
10. Anthony Rendon .7773
9. Jose Guillen .7735

ここでもやはりHarperが2位から3位に後退。ZimmermanとWerthは数字を落としながらも、順位はそのまま。数字を向上させたRendonが10位にランクインし、Jose Guillenを押し出しました。Daniel Murphy(.9851)とTrea Turner(.9003)も今季中のランクインが確実。問題は、どこに割り込んでくるかです。

2016年に新たに防御率等の対象となる通算200投球イニングに到達した投手はおらず、全体的に目新しさに欠ける更新となりました。

【主要成績トップ3】

◎勝利数
1. Jordan Zimmermann 70
2. Stephen Strasburg 69
3. Gio Gonzalez 64

◎セーブ数
1. Chad Cordero 113
2. Drew Storen 95
3. Rafael Soriano 75

◎ホールド数
1. Tyler Clippard 150
2. Drew Storen 72
3. Sean Burnett 71

◎奪三振数
1. Stephen Strasburg 1084
2. Jordan Zimmermann 903
3. Gio Gonzalez 901

◎防御率(200イニング以上)
1. Tyler Clippard 2.677
2. Chad Cordero 2.775
3. Sean Burnett 2.812

【達成見込み記録】
今季中に達成しそうな主な記録は、以下の通りです。

◎ チーム最多記録
勝利数:Strasburg (あと1)
投球イニング:Strasburg (あと169.2)
先発: Strasburg (あと22)

◎ マイルストン
1000投球回:Strasburg(あと75.2)、Gio(あと93.1)
200投球回: Treinen(あと14.2)、Ross(あと18.1)
1000奪三振: Gio(あと99)

以下、前年からの変化などについて簡単にコメントを付けておきます。加えて、Stephen Strasburgについては、10位以下でも参考掲載しています。

GAMES
1. Tyler Clippard 414
2. Drew Storen 355
3. Sean Burnett 255
4. Saul Rivera 245
5. Jon Rauch 236
6. Craig Stammen 229
7. Chad Cordero 224
8. Jordan Zimmermann 178
9. Luis Ayala 174
10. Stephen Strasburg 156

12. Gio Gonzalez 154
13. Blake Treinen 148

2012年オフに退団した時点では3位タイでS. Riveraと並んでいたBurnettが、昨シーズン終盤にチームに復帰して10試合に登板。これで単独3位となりました。昨シーズン23試合に先発したStrasburgが先発投手としては2人目のトップ10入り。Jason Bergmannが消えました。12位にはGioが続いていますが、むしろ昨シーズンチームトップの73試合に登板し、28位から一気に13位に上がったTreinenが今季中にランクインしてきそうです。


INNINGS PITCH
1. Jordan Zimmermann 1094
2. Stephen Strasburg 924.1
3. Gio Gonzalez 906.2
4. Livan Hernandez 828.2
5. John Lannan 783.2
6. Tanner Roark 573.1
7. Craig Stammen 490.2
8. Ross Detwiler 471
9. Tyler Clippard 464
10. Max Scherzer 457

26. Blake Treinen 185.1
27. Joe Ross 181.3

昨年4,5位だったStrasburgとGioが、トップZimmermannに続く2, 3位となり、2012年から2015年のナショナルズを支えた3本柱が並びました。Livan、Lannanの2人に続く6位には前年10位からRoarkが浮上しましたが、まだちょっと差があります。昨シーズンチームトップの228回1/3を投げたScherzerが前年18位からランクイン。ここでもBergmannが消えました。今シーズン新たにランクインしてきそうな投手はいません。

WINS
1. Jordan Zimmermann 70
2. Stephen Strasburg 69
3. Gio Gonzalez 64
4. Livan Hernandez 44
5. John Lannan 42
5. Tanner Roark 42
7. Tyler Clippard 34
7. Max Scherzer 34
9. Craig Stammen 26
10. Drew Storen 21
10. Doug Fister 21

17. Joe Ross 12

トップ5は変わらずですが、昨季15勝のStrasburgがZimmermannに1勝差まで詰め寄りました。あ、間違えた。昨季16勝のRoarkがLannanと並ぶ5位タイに浮上していました。そしてリーグトップの20勝を記録したScherzerもClippardと並ぶ7位タイにランクイン。現役の次点はRossの12勝。健康にフルシーズン過ごせば十分ランクインが狙えます。

LOSSES
1. John Lannan 52
2. Jordan Zimmermann 50
3. Livan Hernandez 47
4. Gio Gonzalez 45
5. Stephen Strasburg 41
6. Ross Detwiler 32
7. Tanner Roark 28
8. Jason Bergmann 24
8. Tyler Clippard 24
8. Craig Stammen 24

11. Max Scherzer 19

昨季チーム最多の11敗だったGioがStrasburgを抜いて4位に浮上(Strasburgは5位に後退)。今季中のトップも見えてきましたが、踏みとどまることができるでしょうか。昨季10敗のRoarkが昨年11位から7位にランクイン。Tony Armas Jr.が圏外に去りました。次点11位にはScherzer。今季中はどうかな。

SAVES
1. Chad Cordero 113
2. Drew Storen 95
3. Rafael Soriano 75
4. Tyler Clippard 34
5. Matt Capps 26
5. Jonathan Papelbon 26
7. Jon Rauch 23
8. Mike MacDougal 20
9. Mark Melancon 17
10. Joel Hanrahan 14

13. Shawn Kelley 7
23. Blake Treinen 1

7月の終わりにMelanconのトレード獲得により解任されるまでクローザーを務めたPapelbonが通算26セーブで5位タイ。9位には8,9月の2か月間で17セーブを記録したMelancon。Henry RodriguezとSean Burnettの2人が圏外へ。Papelbonの名前が早くこのリストから消えてもらいたいと思っていますが、残念ながら何年もかかりそうですね。Cappsと並んだのが余計。今季は新クローザーとなるBlake Treinen。しっかり定着してPapelbonの順位を1つでも下げてくれることを期待しています。

HOLDS
1. Tyler Clippard 150
2. Drew Storen 72
3. Sean Burnett 71
4. Jon Rauch 52
5. Luis Ayala 47
5. Saul Rivera 47
7. Blake Treinen 32
7. Ryan Mattheus 32
9. Gary Majewski 29
10. Craig Stammen 28

14. Oliver Perez 15
18. Shawn Kelley 13
23. Sammy Solis 10

上位6人は変わらず。2016年にチームトップの22ホールドを記録したTreinenが前年19位から7位タイにランクイン。Matt Thorntonの名前が消えました。Treinenはクローザーに移るため数字はこれ以上伸びない見込み。メインセットアッパーとなるであろうKelleyに期待しています。

GAMES STARTED
1. Jordan Zimmermann 178
2. Stephen Strasburg 156
3. Gio Gonzalez 154
4. John Lannan 134
5. Livan Hernandez 129
6. Tanner Roark 81
7. Ross Detwiler 69
8. Max Scherzer 67
9. Jason Bergmann 50
10. Tony Armas 49

20. Joe Ross 32

トップは依然Zimmermann。昨季は度重なる故障で24先発に終わったStrasburgが2位。今季は健康に投げてトップに立つこと期待しましょう。そのStrasburgのすぐ後ろにはいろいろ言われながらもしっかりローテーションを守ったGioが前年の5位から順位を上げて続き、2012年~2015年を支えた3本柱が遂にトップ3を独占。Roarkが9位から6位に浮上。8位に2016年にチーム最多の34試合に先発したScherzerがランクイン。Tim Reddingの名前が消えました。健康に過ごせれば今季中にRossがランクインしてくるはず。

COMPLETE GAMES
1. Jordan Zimmermann 8
2. Livan Hernandez 6
3. Max Scherzer 5
4. Gio Gonzalez 3
5. John Lannan 2
5. John Patterson 2
7. Doug Fister 1
7. Tanner Roark 1
7. Stephen Strasburg 1
7. Jason Bergmann 1
7. Tim Redding 1
7. Craig Stammen 1
7 Shairon Martis 1
7. Pedro Astacio 1
7. Ross Detwiler 1
7. Jason Marquis 1
7. Edwin Jackson 1

2016年の完投はScherzerの1度だけという極めて残念な結果に終わりました。サイ・ヤング賞を受賞したScherzerでしたが、完投はわずか1度だったんですね。順位・顔ぶれに変更はありません。今季は、他の投手にも奮起を期待したい。


SHUT OUTS
1. Jordan Zimmermann 4
2. Max Scherzer 3
3. Livan Hernandez 2
3. Gio Gonzalez 2
5. Doug Fister 1
5. Tanne Roark 1
5. Stephen Strasburg 1
5. John Lannan 1
5. John Patterson 1
5. Pedro Astacio 1
5. Jason Marquis 1

2016年のナショナルズに完封勝利を記録した投手はいませんでした。私がこのブログを始めた2008年以降では、2008年以来のこと。先発投手のチーム成績は決して悪くありませんが、寂しいものを感じます。

RUNS
1. Jordan Zimmermann 439
2. Livan Hernandez 430
3. John Lannan 393
4. Gio Gonzalez 391
5. Stephen Strasburg 364
6. Jason Bergmann 240
7. Craig Stammen 237
7. Ross Detwiler 237
9. Tanner Roark 202
10. Tony Armas 153

11. Max Scherzer 151
35. Joe Ross 76

トップ3は変わらず。GioとStrasburgの順位が入れ替わり、今季中には2人のうちのどちらかがトップに立ちそうです。Roarkが昨年14位から9位にランクイン。Scherzerもランクイン目前。Tyler Clippardが圏外へ。

HITS ALLOWED
1. Jordan Zimmermann 1047
2. Livan Hernandez 915
3. John Lannan 820
4. Gio Gonzalez 812
5. Stephen Strasburg 775
6. Tanner Roark 508
7. Craig Stammen 494
8. Ross Detwiler 493
9. Jason Bergmann 400
10. Max Scherzer 341

33. Joe Ross 172

ここも同じで、トップ3は変わらず、GioがStrasburgとの順位をひっくり返しました。Strasburgのすぐ後ろの6位に(前年9位だった)Roark。Scherzerも10位にランクインし、やはりClippardが圏外へ。

HOME RUNS ALLOWED
1. Jordan Zimmermann 104
2. Stephen Strasburg 88
3. Livan Hernandez 82
4. John Lannan 77
5. Jason Bergmann 65
6. Gio Gonzalez 63
7. Max Scherzer 58
8. Tanner Roark 51
8. Tyler Clippard 51
10. Craig Stammen 43

35. Joe Ross 16

昨年15被本塁打のStrasburgが4位から2位へ上がりました。19被弾のGioが順位を1つ上げ、そのすぐ後には昨年メジャー全体でも最多の31本塁打を打たれたScherzerが前年の21位から一気に7位にランクイン。在籍2年で既に58本。このペースならいずれトップに立ってしまいそうです。さらにその後ろにも13位からランクインのRoarkが続いています。Ross DetwilerとTim Reddingが圏外へ。


Base on Balls
1. Gio Gonzalez 336
2. John Lannan 296
3. Livan Hernandez 262
4. Stephen Strasburg 236
5. Jordan Zimmermann 221
6. Tyler Clippard 182
7. Ross Detwiler 154
8. Jason Bergmann 153
9. Tanne Roark 149
9. Craig Stammen 149

18. Max Scherzer 90
20. Blake Treinen 76

らしいと言えばらしいですが、唯一Gioがトップなのがこの項目。2016年に59四球を積み上げ、とうとうトップに立ちました。Strasburgが4位に上がり、Zimmermannは5位に後退。Roarkが昨年18位から9位タイにランクインし、S. Riveraが圏外に去りました。

STRIKE OUTS
1. Stephen Strasburg 1084
2. Jordan Zimmermann 903
3. Gio Gonzalez 901
4. Max Scherzer 560
5. Tyler Clippard 530
6. Livan Hernandez 476
7. Tanner Roark 420
8. John Lannan 410
9. Craig Stammen 370
10. Drew Storen 321

22. Joe Ross 162
24. Blake Treinen 158

チーム初の通算1000奪三振を超えたStrasburgがトップに立ちました。3位のGioもZimmermannに肉薄しており、今季中にも2人目の1000奪三振に到達しそうです。そして、4位には、284奪三振で2016年のナ・リーグ奪三振王に輝いたScherzerがランクイン。さらに、前年12位のRoarkも一気に7位にランクインしたことで、Ross Detwilerに加え、前年まで9位だったJason Bergmann(299奪三振)も名前を消しました。私が2010年の開幕前にこのAll Time Natsシリーズを始めたときに最も驚いたのが、その当時(つまり2005年から2009年までの5シーズンを終えた時点)のチーム奪三振王がBergmannだったことでしたが、それから7年を経てBergmannの名前がトップ10から消滅。感慨深いものがあります。

HIT BATTERS
1. Jordan Zimmermann 42
2. John Lannan 30
3. Stephen Strasburg 26
4. Livan Hernandez 24
4. Tanner Roark 24
6. Gio Gonzalez 23
7. Ross Detwiler 21
8 Tony Armas 18
8. Ramon Ortiz 18
10. Drew Storen 15

14. Max Scherzer 11
23. Joe Ross 8

2つ加えたStrasburgが単独3位に。2016年のチームトップ、13死球のRoarkが圏外の13位から一気に4位タイまで浮上。13死球は多過ぎだなあ。続く6位にGio。ここでもBergmannが姿を消しました。


WILD PITCHES
1. Stephen Strasburg 27
1. Gio Gonzalez 27
3. Henry Rodriguez 26
4. Craig Stammen 17
5. John Lannan 16
6. Jordan Zimmermann 15
7. Ross Detwiler 14
7. Drew Storen 14
9. Jesus Colome 13
9. John Patterson 13
9. Garrett Mock 13

12. Max Scherzer 12
33. Tanner Roark 6

2016年に2つ加えたStrasburgとチームトップの7暴投を記録したGioが、永遠不滅かと思われたH-Rodの記録を抜き去り、並んでトップに立ちました。以下、トップ10に変更なし。Scherzerがランクイン直前。

W/L% (>200IP)
1. Max Scherzer 0.642
2. Stephen Strasburg 0.627
3. Drew Storen 0.618
3. Doug Fister 0.618
5. Tanner Roark 0.600
6. Gio Gonzalez 0.587
7. Tyler Clippard 0.586
8. Jordan Zimmermann 0.583
9. Jon Rauch 0.545
9. Esteban Loaiza 0.545

2016年に20勝7敗のScherzer(前年10位)と15勝4敗だったStrasburg(前年4位)が数字を大きく改善し、一気に1,2位となりました。Roarkも数字改善。一方、2016年に勝率5割に終わったGioが3位から6位に後退しました。

ERA (>200IP)
1. Tyler Clippard 2.677
2. Chad Cordero 2.775
3. Sean Burnett 2.812
4. Max Scherzer 2.875
5. Tanner Roark 3.014
6. Drew Storen 3.018
7. Doug Fister 3.101
8. Stephen Strasburg 3.175
9. Jordan Zimmermann 3.315
10. Jon Rauch, 3.397
11. Gio Gonzalez 3.613

1位Clippard、2位Corderoは変わらず。2016年の防御率は2.96という決して悪くなかったScherzerでしたが、通算成績はわずかに数字を落とし、3位から4位に後退。2016年の先発陣でベストの2.83を記録したRoarkが8位から5位に浮上。少し数字を落としたStrasburgが6位から8位に後退し、2016年に4.57という結果に終わったGioは前年10位から圏外11位に落ちました。

WHIP (>200IP)
1. Max Scherzer 0.943
2. Tyler Clippard 1.047
3. Stephen Strasburg 1.094
4. Drew Storen 1.129
5. Jon Rauch 1.144
6. Tanner Roark 1.146
7. Jordan Zimmermann 1.159
8. Chad Cordero 1.172
9. Doug Fister 1.202
10. Sean Burnett 1.206

11. Gio Gonzalez 1.266

前年から少し数字は悪化させたものの依然としてただ1人1.00を切るScherzerがトップを堅持。Strasburgは3位を維持しましたが、少し数字を落としたRoarkは5位から6位に後退。以降は変わりなし。

HR/9 (>200IP)
1. Saul Rivera 0.490
2. Gio Gonzalez 0.625
3. Drew Storen 0.647
4. Sean Burnett 0.714
5. Esteban Loaiza 0.747
6. Ross Detwiler 0.764
7. Craig Stammen 0.789
8. Tanner Roark 0.801
9. Jordan Zimmermann 0.856
10. Stephen Strasburg 0.857

17. Max Scherzer 1.142

Riveraが不動の1位。Gioは少し数字を落としましたが、2位を守り、3位から7位までは変わりなし。8位のRoarkは少し数字を改善。一方、Strasburgは数字を落とし、ぎりぎりですが、Zimmermannを下回りました。なお、Scherzerはさらに数字を悪化せ、順位も1つ落としました。

BB/9 (>200IP)
1. Doug Fister 1.618
2. Max Scherzer 1.772
3. Jordan Zimmermann 1.836
4. Esteban Loaiza 2.281
5. Stephen Strasburg 2.298
6. Tanner Roark 2.339
7. Drew Storen 2.587
8. Jon Rauch 2.626
9. Craig Stammen 2.733
10. Chad Cordero 2.815

15. Gio Gonzalez 3.335

Scherzerが数字を悪化させ、Fisterがトップとなりました。Strasburgが数字を改善して、Roarkを逆転。7位以下に変化はありませんでした。

SO/9 (>200IP)
1. Max Scherzer 11.028
2. Stephen Strasburg 10.555
3. Tyler Clippard 10.280
4. Gio Gonzalez 8.944
5. Drew Storen 8.650
6. John Patterson 8.057
7. Jon Rauch 7.844
8. Chad Cordero 7.811
9. Sean Burnett 7.596
10. Jordan Zimmermann 7.429

14. Tanner Roark 6.593

前年でも驚異的だった数字をさらに向上し、ただ1人の11点越えとなったScherzerがむろんトップ。2位のStrasburgも数字自体は向上していますが、むしろ差は拡大。この2人を含め、トップ10の順位に動きはありませんでした。今後、期待がかかるのは、Joe Ross(8.026)です。

4月1日となり、開幕までいよいよカウントダウン。開幕直前のいつものAll Time Natsシリーズをお送りします。

まずは各ポジションでの先発出場試合数から。

目立つのは、(おそらく今季だけかと思いますが)Jayson Werthがレフトとライトの両方でトップに立っていること。今年が7年契約の最終年となりますが、球団史に残る大型FA契約の名に恥じない大きな足跡を残してくれまいした。なお、Michael MorseとRoger Bernadinaの2人の名前が完全に消滅。やや寂しいですね。

以下、ポジションごとのトップ5(プラス主な現役選手)と昨年からの変化、コメントです。

PITCHER
1. Jordan Zimmermann 178
2. Stephen Strasburg 156
3. Gio Gonzalez 154
4. John Lannan 134
5. Livan Hernandez 129
6. Tanner Roark 81
8. Max Scherzer 67 

トップは依然Jordan Zimmermann。昨季は度重なる故障で24先発に終わったもののStephen Strasburgが2位に上がりました。今季は健康に投げてZimmermannを抜いてくれること期待しましょう。また、そのStrasburgのすぐ後ろにはいろいろ言われながらもしっかりローテーションを守ったGio Gonzalezが前年の5位から順位を上げて続き、2012年~2015年を支えた第一期3本柱が遂にトップ3を独占です。

先発投手としての地位を確立したTanner Roarkが6位に浮上。今季中は無理でも、最終的にトップ5入りしてくる可能性が高まってきました。

CATCHER
1. Wilson Ramos 553
2. Brian Schneider 336
3. Jesus Flores 239
4. Wil Nieves 154
5. Ivan Rodriguez 136
6. Jose Lobaton 128
16. Pedro Severino 9

最終年となった2016年も122試合で先発マスクをかぶったWilson Ramosが歴代1位の計553試合で退団。再三の故障に悩まされながらでしたが、2010年途中から7シーズンにわたって貢献してくれました。球団史上最高の捕手と言って誰も文句はないでしょう。Ramosを上回るのはSeverinoか、それとも次の世代まで待たなければならないのでしょうか。

Jose Lobatonは控え捕手として着実に出場試合数を伸ばしています。今季中にはIvan Rodriguezをとらえてトップ5入りする見込み。今季の正捕手となるMatt Wietersですが、さすがに1年でのトップ5入りは難しいでしょう。

FIRST BASEMAN
1. Adam LaRoche 469
2. Nick Johnson 395
3. Adam Dunn 217
4. Ryan Zimmerman 201
5. Dmitri Young 153
15. Daniel Murphy 17

108試合に先発したRyan Zimmermanが4位に浮上。今季はDunnをとらえて3位に浮上する見込み。このペース(年間100試合)でも契約満了前にAdam LaRocheをとらえる計算ですが、もう少し早く捉えて、記録を伸ばしてもらいたいところです。

SECOND BASEMAN
1. Danny Espinosa 491
2. Jose Vidro 184
3. Ronnie Belliard 176 
4. Anthony Rendon 165
5. Daniel Murphy 115 
15. Trea Turner 31
24. Wilmer Difo 8

2016年に新加入のDaniel Murphyが5位にランクインし、Felipe Lopezを押し出しました。故障さえなければ、今シーズン中に2位まで浮上する見込み。なお、2位のJose Vidroはエキスポス時代も合わせると1014試合にセカンドとして先発した偉大な選手です。

THIRD BASEMAN
1. Ryan Zimmerman 1128
2. Anthony Rendon 305
3. Vinny Castilla 135
4. Yunel Escobar 134
5. Jerry Hairston 40 
21. Wilmer Difo 3

Anthony Rendonが150試合で先発。ようやくフルシーズン三塁手として活躍してくれました。今季もRendonが数字を積み重ねるだけのはず。

SHORT STOP 
1. Ian Desmond 889
2. Cristian Guzman 438
3. Danny Espinosa 202
4. Felipe Lopez 181
5. Royce Clayton 83
15. Wilmer Difo 3
19. Trea Turner 2

ようやくショートのレギュラーとして起用してもらえたDanny Espinosaが奮闘。シーズン途中に昇格してきたTrea Turnerにもポジションを譲らず、152試合で守り、順位を3位に上げました。

しかしそのEspinosaはトレードで放出され、今シーズンはTrea Turner時代の幕開けとなります。Ian Desmondの偉大な記録を破る日が来るかどうか、将来が楽しみですが、まずはしっかりと5位にランクインすることから。

LEFT FIELDER 
1. Jayson Werth 204
2. Josh Willingham 187
3. Bryce Harper 177
4. Alfonso Soriano 158
5. Ryan Church 124
15. Michael Taylor 33

131試合に先発したJayson Werthが、前年9位からあっさりとトップに立ちました。意外にも猫の目のようにくるくるレギュラーが変わってきたレフトでは、初の200試合越え。これにより、Michael Morseが圏外へ。

今季は契約最終年となるWerthがどこまで伸ばせるかが注目になります。300試合は越えてもらいたい。

CENTER FIELDER 
1. Denard Span 350
2. Nyjer Morgan 174
3. Michael Taylor 139
3. Lastings Milledge 139
5. Rick Ankiel 121 
7. Bryce Harper 111

前半戦を中心に36試合に先発したMichael Taylorが3位タイにランクイン。しかし、もっと伸ばせるチャンスを与えられながら、活かせなかったというのが実際のところ。Taylorのランクインにより、Roger Bernadinaが圏外へ。

今季は新加入のAdam Eatonがセンターを守ります。しっかりとレギュラーを張り、初年で確実にトップ5入りを実現してもらいたい。

RIGHT FIELDER 
1. Jayson Werth 475
2. Bryce Harper 345
3. Austin Kearns 333
4. Jose Guillen 199
5. Elijah Dukes 127 

142試合に先発出場したBryce HarperがAustin Kearnsを抜いて2位に浮上。今季はいよいよJayson Werthを抜きそうです。当然ながら、下位に動きはありません。

[4月1日更新]
ウェイバーで獲得する球団は現れず、通過。意外にも、Robinsonはナショナルズ傘下のマイナーに行くことを受け入れました。おそらくSyracuse(AAA)で開幕でしょう。

[3月29日 オリジナル]
2015-2016年の2シーズンにわたってナショナルズの左のベンチバットを務めたClint Robinsonをウェイバーに公示しました。ウェイバーで獲得する球団があれば移籍(オプションが切れているのでその球団で開幕ロースター入りすることになる)、なければAAA行きを受け入れるかFAとなるかをRobinsonが選択することになりますが、既にナショナルズのキャンプ地を離れているところを見ると、ナショナルズ傘下のSyracuse(AAA)でプレーするとは思えません。いずれにせよ、これで退団となるでしょう。

NRIとして参加した2015年のスプリングトレーニングで結果を残して開幕ロースター入りを果たすと、左の代打の切り札として活躍。2016年もまずまずの貢献でしたが、どういうわけかシーズン後半に長打が全く出なくなり、やや物足りないという評価になっていたのはやむを得ないところ。オフのほとんどの間は2017年もベンチ要員として確定しているものと思われていましたが、スプリングトレーニング開始直前になってチームがAdam Lindと契約。完全に役割が被り実績としてははるかに上のLindの登場により一気に苦しくなった立場でスプリングトレーニングに参加していましたが、こういう結末となりました。故障者でも出ればまた可能性もあったのでしょうが、チームにとっては幸いにもそのような事態にもなりませんでした。

ともかく、2年間ありがとう。

Clint Robinson (2015-2016 for Nationals)
230G 576PA 15HR 60RBI .257/.336/.388 0SB 

30日のオープン戦を終えて、フロリダでのキャンプは全て終了。チームは北上する飛行機に乗り込みました。残すは、31日にナショナルズパークで、4月1日にアナポリスの海軍士官学校のグラウンドで、いずれもレッドソックスとのオープン戦を行い、いよいよ4月3日の開幕を迎えることになります。

● 新クローザーはTreinen
ナショナルズの新クローザーにBlake Treinenが指名されました。昨シーズン後半のクローザーMark MelanconがFA退団。この春は主にTreinen、Shawn Kelley、Koda Gloverの3人が争う形で進展し、3人ともが好投したことで(嬉しい方向に)難しい選択を迫られていましたが、最後の最後になってTreinenに任せることがBakerから発表されました。3人とも十分務まる力はあるものの、Kelleyは2度のTJ手術上がりで無理はさせられないことから、GloverとTreinenの2人に絞られ、最後は経験値の差で選ばれたようです。ただ、Gloverもマイナーに行くのではなく、セットアッパーの1人としてブルペン入りする模様。Treinenがダメならいつでも行ける、という体制です。とまれ、Treinenには大いに期待しています。

● 故障者情報
Jayson Werth、Anthony Rendonの2人が自打球を当てて足を痛め、最後の数試合を欠場しています。いずれも開幕に影響があるような故障ではないようですが、少し心配です。投手陣では、いずれも既にマイナーキャンプ行きとなったA.J. ColeとTrever Gottの2人が上腕部の痛みで実戦登板から遠ざかっています。こちらもそれほど重症というわけではないようです。いつメジャーに呼ばれてもいいように準備しておきましょう。

● そして最後の争い
ワシントンDCに向かう飛行機に乗った選手は27人。開幕ロースターの25人よりは2人多くなっています。ベンチの残る1席はMichael TaylorとWilmer Difoのどちらか、ブルペンの1席はSammy SolisとJeremy Guthrieとのどちらかとみられています。ただ、ブルペン投手を8人にしてベンチ野手を4人にするなら、TaylorとDifoの2人がAAAで開幕となる可能性もあります(昨日まではKoda GloverがAAAのクローザーとして開幕する可能性もささやかれていましたが、Baker監督がGloverはメジャーのブルペン入りを明言し、このような状況)。ここまで引っ張ったなら、NRIとして十分な結果を残しているGuthrieは残してあげたいようにも思いますが、さてさて。

決勝は(国会中継のほうを見ていたので)観戦しませんでしたが、アメリカがプエルトリオに8-0と圧勝し、初優勝。WBCが終わりました。

アメリカは、大会MVPにも選ばれた先発のMarcus Stromanが7回表の先頭打者に打たれるまでノーヒットピッチングを展開。これに打線が応えて序盤からリードを奪う展開で悠々と勝ち切ったようです。

なお、この試合にはナショナルズに関係する選手は出場しませんでした。

さあ、いよいよMLBの開幕に向けてのカウントダウンです。

● 前回ノートの翌日22日にMax Scherzerが遂に実戦のマウンドに上がりました。結果は、5回途中2失点で黒星が付きましたが、重要なのは内容。故障していた箇所も含め、全く問題はなし。球速はまだもう少し、という感じもありましたが、コントロールは良好。翌日の経過も良好で、開幕に間に合うことになりました。

● 一方で、今のローテーションの組み方からするとScherzerの初登板は開幕3戦目。そうなると注目は開幕投手ですが、Baker監督が、開幕戦はStephen Strasburg、第2戦はTanner Roarkが投げると明言しました。4戦目、5戦目はGio GonzalezとJoe Rossが(順番は決まっていませんが)投げるべく調整を進めています。あと10日ほど。最後までしっかり仕上げていきましょう。

● 23日のメッツ戦にErick Feddeが先発。前回登板で2回持たずにKOされていたため、今回の登板が注目されました。結果は、被安打2、無四球、3奪三振の内容で、5回無失点という素晴らしいもの。球速も90マイル台前半をコンスタントに計測し、とにかくコントロールが良かった。おそらく、メジャーキャンプでの登板はこれが最後と思われますが、実にいい形で締めくくりました。

● Michael Taylorが数日間キャンプを離れていたため故障かと心配していましたが、23日に復帰。病床のお父様が亡くなられるところに立ち会っていたそうです。お父様のご冥福を祈るとともに、Michaelの今季の活躍を一層、応援したいと思います。

 前回のノート以降の7試合を3勝4敗のナショナルズ。先発投手陣は5イニング弱までワークロードを増し、レギュラー野手も3~4打席に立つようになっており、少しずつですがロースターも絞られてきました。

※特に記載しない限り、選手の成績は3月21日の試合までを含めたスプリングトレーニングの全成績。 

● Scherzer実戦復帰間近 
出遅れているMax Scherzerですが、ブルペンセッション、打撃練習での投球に続き、マイナーリーガー相手の試合での登板を終え、いよいよ今日22日のカージナルス戦でこの春初めてメジャーリーガーを相手に投げることになりました。まだ右手薬指は完治していない模様ですが、それでも実戦で調整は進められるところまで回復しています。開幕には・・・ぎりぎりどうかなという感じのようです。まあ、春先に無理しなくていいと思います。

故障者といえば、A.J. Coleが上腕三頭筋の痛みを訴え、予定されていた登板を回避。その前の登板で4回途中7失点と打ち込まれており、先発5番手、あるいはロングリリーフの役割を任されるには厳しい立場となってきました。

● Gio絶好調 
先発投手陣では、Gio Gonzalezの好調ぶりが目立ちます。16日の試合で5回無失点、21日の試合でも5回途中までソロ本塁打の1失点のみ。ここまで5試合で計16回1/3を投げて1.10/0.73、4四球に対して9奪三振の内容。開幕に向けて準備万端です。 
Stephen Strasburg、Joe Rossの2人も、失点はしていますが、まずまず順調な仕上がり。Tanner RoarkについてはWBCの記事をご覧ください。 
●  Zimmerman復調 
スプリングトレーニング最初の9試合で17打数ノーヒットという心配な滑り出しだったRyan Zimmermanでしたが、その後6試合連続安打、16打数10安打と完全に復調。この春の打率をついに3割に乗せてきました(.303/.410/.455)。復活にかける今季、気合が入っていることでしょう。 
他のレギュラー野手陣は、Jayson Werthが自打球で1,2試合休んだくらいで(復帰済み)、順調に調整を進めています。 
●クローザー争い 
依然としてはっきりしないクローザー争い。Blake Treinen、Koda Glover、Shawn Kelleyの3人は引き続き好投を続け、前回ノート以降は3試合連続無失点と踏ん張りを見せているJoe Nathanもひとまず候補に残ったまま。
Gloverの登板が3試合続けて9回だったことから、Gloverが有力候補かとも思いましたが、Baker監督はまだ決まっていないと強調しています。 好調なブルペン投手候補が多すぎるほどいるのが今の状態ですから、むしろオプションが残るルーキーのGloverはマイナーに送られて開幕かもしれません。
●生き残りをかけた選手たちの戦い(つづき) 
Nathan以外のマイナー契約で参加しているベテランの中継ぎ投手のうち、Matt Albersの無失点は9試合、計9回2/3まで続いています。Neal CottsとJeremy Guthrieもまだくらいついています。40人ロースターの選手でも、割と微妙な立場のRafael Martin、それにWBCドミニカ共和国代表で名を上げたEnny Romeroも内容のいい投球を続けています。
野手陣では、Michael Taylorが依然として好調で、打率は前回ノート時(.448)とほとんど変わらない.444というとんでも水準を維持しています。盗塁も順調に伸ばして6つとしています。Wilmer Difoはやや減速しましたが、それでも.333。マイナー契約のベテラン勢ではBrandon Snyderは打率を.333まで上げてアピールしていますが、守備の乱れも露呈しており、必ずしも評価は上がっていません。Clint Robinson(.200)とAdam Lind(.212)と低レベルの争いを継続中。 
● Feddeついに打たれる 
Erick Feddeが18日のマーリンズ戦で2回途中5失点と打ち込まれました。そこまで3試合7イニング無失点でしたが、この日は4安打3四球の内容で厳しいピッチングになりました(防御率も5.19まで上昇)。まあ、これも経験です。 
● Michael Morseハムストリングを痛め離脱(SF) 
ジャイアンツのキャンプにNRIとして参加していたMichael Morseが、20日の試合で右ハムストリングを痛めて離脱してしまいました。この春は14試合に出場し、.258/.343/.516、2本塁打。結果に基き、開幕ベンチ入りが見えてきていた矢先だっただけに残念でなりません。以前の情報だと、マイナーでプレーするつもりはなく、開幕ロースターに入れなければ引退と語っていたようですが、どうするんでしょうか。 
●  John Lannanとマイナー契約 
ナショナルズがJohn Lannanとマイナー契約(メジャーのスプリングトレーニングには参加しない、単純なマイナー契約)を結びました。2012年の退団の経緯からすると、まさか、という感じです。ナショナルズを退団した後、 2013年はフィリーズで、2014年はメッツで投げましたが、結果が残せず、過去2シーズンはそれぞれロッキーズ、ロイヤルズのAAAで投げ、なおかつ防御率5点台と引退の崖っぷちに追い込まれていました。今回、ナショナルズとマイナー契約を結んだというニュースに驚かされましたが、それに続いて入ってきた「左のサイドスローのブルペン投手」として復活を目指しているニュースにさらに驚かされました。これがラストチャンスでしょう。もう一花咲かせてくれること期待して、心から応援しています。
WBC準決勝の第2試合は、かなり強い雨が降るドジャーズスタジアムで行われ、1点を争う熱戦の末に、2-1で米国が日本を下し、4度目の大会で初の決勝進出を果たしました。

日本は菅野・千賀、米国は我らがTanner Roarkがしっかり試合を作り、両軍のブルペン投手陣もいいパフォーマンスでWBCにしては珍しい投手戦。そんな中、勝負を分けたのは日本の内野守備の乱れでした。4回の失点はセカンド菊池が正面のゴロを弾いて打者走者を2塁までに行かせてしまったことから。そして8回の決勝点は、1死2,3塁からの(きちんと処理すれば本塁タッチアウトだったであろう)ゴロをサード松田がお手玉してしまったことによるものでした。守備力はしっかり鍛え上げられている日本だけに、まさか、という感じでテレビの前で天を仰ぎましたが、雨の中という環境だったこともあり、責める気持ちにはなれません。

8回裏2死1, 2塁からの筒香の打球、打った瞬間に「やった」と声を上げてしまったのは私だけではなかったはず。惜しかった。サムライ・ジャパンはここで散ることになりましたが、日本で改めて野球が盛り上がったのは確か。あっぱれ。よく戦いました。

なお、ナショナルズから参加のTanner Roarkは4回を投げて2安打1四球1奪三振の無失点ピッチングでしっかりと貢献し、この試合のMVPにも選ばれました。開幕に向けた調整という意味ではもう1イニングくらい投げてほしかったとも思いましたが、まあ準決勝ですから万全の継投でいくのも理解できます。Danile Murphyは出番なし。また、前ナショナルズのクローザーだったMark Melanconが1点をリードした直後の8回裏の頭から登板。2死を取りながら、青木を歩かせて1,2塁として筒香を迎えたところで降板しました。

さて、決勝戦はプエルトリコと米国の対戦。こうなった以上は、いっそ米国を応援します。

WBC準決勝第1試合、オランダとプエルトリコの一戦は、延長11回の激闘の末、プエルトリコが勝って2大会連続の決勝進出を決めました。

投げて、打って、守って、両チームとも素晴らしいプレーの連続でした。オランダは初回、ヒットを打った打者走者がベンチに喜びを表しながらファーストベースにのんびり戻っているうちに捕手からの送球で刺されるというボーンヘッドもありましたが、あれもプエルトリコの捕手Yadier Molinaの素晴らしさと見ることもできます。オランダにも、初回に豪快な2ランをぶっ放したヤクルトのWladimir Balentien、準決勝から召集されたドジャーズの守護神Kenley Jansenが9回裏に登板して圧巻のピッチングと見ごたえのあるシーンも多々ありました。

延長11回、同じようにタイブレークからの送りバント→敬遠で1死満塁のチャンスを作りながら、先行のオランダが初球を打って併殺打、無得点に終わったのに対し、プエルトリコはEddie Rosarioの浅いセンターフライで三塁からタッチアップでサヨナラ。最後は自力に優るプエルトリコの前にオランダが力尽きたという印象でした。

なお、元ナショナルズのShairon Martisが5回途中からオランダの3番手としてマウンドに上がり、1回2/3を5人で片付ける好投。この大会では実にいいピッチングを披露したと思います。メジャーのマウンドに戻ってくるチャンスがあるといいなあ。

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さあ、そのプエルトリコと対戦するのは日本かアメリカか。注目の準決勝第2試合は明日です。しかも、日本戦で米国の先発の大役を務めるのは、我らがTanner Roark。さすがに日本を応援しようとは思っていますが、うーん、悩ましいところです。

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